【熱闘レビュー オールカマー】これぞグランプリホース!レガレイラ、今年も実りの秋へ…
text by 中西友馬
21日(日)に行われた、G2・オールカマー。秋の大舞台へ向け、豪華メンバーが集う一戦となった。今年の出走メンバーは、G1・2勝のレガレイラをはじめ、ヨーホーレイクやコスモキュランダなど、多くの重賞馬が顔を揃えた。
秋のG1戦線へ向けて好発進を決めるのは…
G1直行ローテが増えている中でも、近年の勝ち馬にはG1馬やG1好走馬がズラリと並ぶ、オールカマー。今年も唯一のG1馬レガレイラが、貫禄の勝利を挙げて秋G1に弾みをつけた。
ただ、戦前はレガレイラ断然の空気ではなく、1番人気とはいえ単勝は3.3倍。2番人気のドゥラドーレスが単勝3.5倍、3番人気のホーエリートが4.7倍と比較的割れたオッズとなった。やはり骨折明けだったとはいえ宝塚記念の11着大敗から、レガレイラに疑いの目を向けるファンもいることを表していた。
レースは、内から押してハナを主張したリビアングラスに、ホーエリートとシュバルツクーゲルが絡んでいき、3頭競り合う形で後続を離す展開となった。レガレイラは中団後方寄りから進め、それを見る形でドゥラドーレスは運んでいた。
前半1000mの通過は59秒9と、序盤競り合ったことで、近年のオールカマーでは見ない、速めの流れで推移していった。そしてハナを切るリビアングラスが息を入れていた3角手前ではフェアエールングが早めに先頭へと立ち、呼応するようにコスモキュランダが2番手へと浮上した。
時を同じくして後方からドゥラドーレスも3番手まで上がっていき、前にいた馬たちには苦しい展開。レガレイラは、ドゥラドーレスを先に行かせた後にワンテンポ遅らせて上がっていき、ドゥラドーレスの直後で直線へと向かう。
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