麻雀も競馬も守備的
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――プロなので当然のことなのかも知れないですが、我々素人が打っている麻雀とは、別世界の話を聞いているみたいです。
この局面の「正解」を考えたところで、また次に同じような局面がどれだけ出てくるんだって言ったら、そんなに多くないんですよ。
だから練習は、常にその時々に自分で判断できるように「材料をストックする作業」に近い感じですね。手配を読むことに関しても、「この順番で切られていたら、次はこういうパターンが出せるよね」っていうのを日々ストックしていっています。
――強い選手は、そのストックや引き出しが多いということですか?
そうですね。まだ私は勉強して、知識や感覚を蓄積している段階です。でも強い選手たちは、私が打っている何十倍もの対局を打ってきている方々なので、いちいち考えなくても自然と最適な判断ができるんですよ。
私なんかが、「この場合はこれ」みたいに考えていることを、なにも考えず自然にできます。そういう人たちからすると、「なんでここで悩むの?」っていうぐらい、判断が明確ですね。
――考えなくても自然と最善手を打てるのは、すごいですね。麻雀と競馬に通ずる部分は、なにか感じたりしますか?
私の麻雀のスタイルって、けっこう守備的なんですよ。それと通ずる部分があるかもしれないのですが、競馬も大勝ちを求めずにリスクを分散させて、大きく負けないようにしています。
フォーメーションや流しで馬券を買うときは必ず資金配分しますし、「今日1日楽しかった」っていう気分で帰りたいので、大負けしないように心がけていますね。
――それも競馬を楽しむひとつのスタイルとして良いですね。では最後に、麻雀での今後の目標を教えてください。
まずは目指すところとしては、女流最高位を取りたいっていうのが直近の目標です。そして、色々なタイトルを獲得して実績を積み重ねて、Mリーグに戻るのが大きな目標です。