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丸山奏子さん
丸山奏子さん⑧

麻雀のことを考えている時間が長い

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――丸山さんは、基本的に一日中ずっと麻雀のことを考えている感じなんですか?

 いやいや、さすがにそんなことはないですよ!
食べたいご飯のことを考えたりもしています(笑)。
ただ、家にいる時間もあまりテレビを見たりはしないので、麻雀の対局を見て過ごしていますね。
 仕事自体も、大会で麻雀を打つのはもちろん、麻雀教室で教えていたり、麻雀の実況をしていたり、色々な形で麻雀に関わるお仕事をさせていただいているので、結局は麻雀のことを考えている時間が長いかもしれません。

――麻雀の練習や勉強は、どのようにされているんですか?

 例えば、自分が打った対局を見返して、要検討の局面を見つけるようにしています。この時に「なぜ悩んだか」「悩んでいた根拠が正しかったのか」を振り返るようにしていますね。
 あと、数人で集まって行う練習方法として、1巡目から出てきた配牌を、「どういう構想で仕上げるか」「点数状況を踏まえて、高い手を目指すのか、早い手で和了ることなのか、それとも和了りを目指さず、誰かに和了ってもらう進行にするのか」など、自分の考えを宣言する練習をしています。
 そうすることで、自分より強い先輩たちに考え方を確認してもらえますし、「この局面ではこうした方が得だよ」といった具体的なアドバイスをしてもらえます。
強い先輩たちは、自分と違う考え方を持っていて、一緒に打つだけでもとても勉強になりますね。

――色々な練習方法があるんですね。

 あと、私は苦手な牌姿をノートに書いて、そこから何を切れば最善なのかを考える練習をしています。例えばリャンメンとリャンメンの選択でも、タンヤオがみえる、3色がみえる、ドラがある、いろんな要素で選ぶターツが変わります。
 どこかひとつ牌がかわるだけで何を切ったら良いかの判断が変わるので、
「このパターンだったらこちらを切る」「このパターンなら別の選択をする」という場合分けを整理し、最善手を探していく作業を繰り返しています。本当に練習方法は無限にありますね。

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