【新潟記念 調教診断】S評価が2頭出現!「究極の仕上げ」で混戦を断ち切るか…
text by 中西友馬
今週末31日、新潟競馬場で行われる新潟記念。G1戦線で実績を残してきた馬を含む実力馬が顔を揃え、例年以上に見応えのある一戦となりそうだ。この記事では、出走全馬の調教内容をチェックし、それぞれの状態を5段階評価する。レース本番に向けた仕上がり具合や注目ポイントを、わかりやすく解説していく。
■全頭調教診断①
※以下、馬名は五十音順に記載
アスクカムオンモア【評価:B】
500キロ近い大型馬の約4ヶ月ぶりの実戦となるが、重苦しさはない動き。追わずとも、1週前にはCWで1F11秒2をマークした。
アスクドゥポルテ【評価:C】
久々をひと叩きされたが、大きく変わった印象はない。坂路オンリーはいつも通りなのだが、負荷が足りない印象は拭えず。
ヴェローチェエラ【評価:B】
札幌記念から中1週で、函館に残っての調整。間隔が詰まっていてもしっかり強く追えており、馬場の悪い中でも上々の時計。
エネルジコ【評価:B】
騎手騎乗とはいえ、強く追った先週に好時計マーク。3歳馬のこの時期らしく、夏を越えたことで馬体に幅が出て、成長を感じる。
クイーンズウォーク【評価:S】
1週前がCWで68秒7-10秒9、当週が坂路で楽に加速ラップで1F11秒8をマーク。全く重苦しさのないキレッキレの動きで全開。
グランドカリナン【評価:B】
約2ヶ月半の間隔でひと息後にはなるが、しっかり動けており仕上がり良好。ただ、日曜の時計が抜けているのは若干気がかり。
コスモフリーゲン【評価:A】
先週・今週と単走ではあるが集中力を保って鋭く伸びる。この夏の充実ぶりを窺わせる走りで、状態は高いところで安定している。
サスツルギ【評価:C】
追走していたとはいえ、格下の馬相手に手ごたえで見劣る。追ってから少しモタつく感じもあり、一度使ってからがベター。