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【次の激走馬を探しだせ!惜敗パトロール隊】ペースに泣いたレーティッシュ、次こそは勝ち上がるか…

text by 中西友馬

競馬では、レース結果だけでは語れない“負けて強し”の内容を残した馬がいる。そうした馬を見逃さずにチェックすることは、次の激走を見抜くうえで欠かせない作業だ。この記事では、惜敗の中にも光る走りを見せた馬たちに注目し、その根拠を掘り下げていく。今回取り上げるのは1頭。8月24日の中京12レースで出走したレーティッシュだ。

2025年8月24日 3着に敗れたレーティッシュ(写真左奥)
2025年8月24日 3着に敗れたレーティッシュ(写真左奥)

次走の激走馬は、この馬だ!

日程:8月24日
レース:中京12R「3歳以上1勝クラス」
馬名:レーティッシュ
人気:1番人気/3着(0.2秒差)

 約3ヶ月ぶりの一戦で、前走比+16キロとなる516キロの馬体。ただ、デビュー戦の時点で既に510キロあったことと、まだ成長期の3歳馬であることを考えると、決して太くは映らなかった。

 レースは、最内枠を利してララマルシュドロワがハナを切るかと思われたが、大外からエコロスヴァルが先手を主張。その結果、隊列が決まるまでに時間を要し、スタートからのラップは12.4-11.0-10.9。かなりのハイラップを刻み、前半600mの通過は34秒3。良馬場で行われる1勝クラスとしては、かなりの激流で進んでいた。

 そんな中、レーティッシュは先行集団の外めを追走。残り300mでは、逃げるエコロスヴァルを捕らえて楽な手ごたえで先頭へと立つ。しかし末の粘りを欠き、後方から併せ馬の形で伸びてきたダイシンリンクとゼットスパンキーに交わされて3着となった。

 結果としては人気を裏切る形となったが、レースの流れは、前半3F34秒3-後半3F38秒4という、かなりの前傾ラップ。先行馬にはかなり厳しい流れを一旦抜け出し、4着以下には4馬身という決定的な差をつけた。現に他の先行馬は軒並み後方に敗れており、この馬の強さはかなり際立っていた。

 よほど強い馬とぶつからない限り、1勝クラスは次走で卒業するだろうし、能力は上のクラスでも十分通用すると見た。スタート直後の芝部分で若干モタついた点から、ダートスタートの方がより能力が発揮できそうだ。

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