【熱闘レビュー 新潟2歳S】リアライズシリウスの将来は約束された?ポエティックフレア産駒は重賞初勝利
先週末に行われた、G3・新潟2歳S。世代初めてのマイル重賞のため、毎年注目度が高い一戦である。今年の出走メンバーは、皐月賞馬ミュージアムマイルの半妹フェスティバルヒルや、デビュー初年度となるポエティックフレア産駒リアライズシリウスなど、素質馬が揃った。混戦が予想されたが、ふたを開けてみれば、ある馬の圧勝で幕を閉じた。
新馬戦快勝の素質馬が揃い踏み
今年の新潟2歳Sは、出走馬10頭のうち、半数の5頭が単勝10倍以下となるオッズ。その5頭は全て、1戦1勝の無敗馬であった。
1番人気(単勝オッズ2.3倍)はリアライズシリウス。新馬戦は二の脚の速さでハナを切ると、後続を7馬身引き離す圧勝であった。
2番人気(単勝オッズ4.3倍)はサノノグレーター。取消明けで仕切り直しとなった新馬戦で、東京芝1600m1分34秒6という好時計をマークしていた。
3番人気(単勝オッズ4.4倍)はフェスティバルヒル。新馬戦では断然の人気に応えて勝利。今年の皐月賞を制したミュージアムマイルの半妹という血統背景も魅力的であった。
レースは、前走逃げ切り勝ちのリアライズシリウスが立ち遅れるという、波乱の幕開け。フォトンゲイザーがハナを切り、すぐさま巻き返したリアライズシリウスが2番手へと収まる。サノノグレーターとフェスティバルヒルはともに後方から。特にフェスティバルヒルは最後方からレースを進めていた。
前半の800m通過は47秒8と、2歳戦らしくスローペース。道中大きな動きのないまま直線へと向かうと、横に大きく広がっての追い比べ。
その中から抜け出したのは、馬場の真ん中を伸びたリアライズシリウス。残り400mで逃げるフォトンゲイザーを交わすと、あとはひとり旅。中団から伸びてきたタイセイボーグと最後方から内を突いたフェスティバルヒルが2着争いを繰り広げるも、リードを広げたリアライズシリウスが悠々と勝利。4馬身差の2着にタイセイボーグが入り、フェスティバルヒルはハナ差の3着。サノノグレーターは伸びを欠き、6着に敗れた。