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トップナイフが念願の重賞初制覇

 直線に入ると、アウスヴァールを交わしてケイアイセナが先頭へ。その後ろからホウオウビスケッツが追いかけるが、その内から伸びてきたのがトップナイフ。内からホウオウビスケッツを交わすと、粘るケイアイセナを残り100mで競り落とす。その後ろからは、後方待機のココナッツブラウンが外から伸び、さらに後ろにいたアラタは内を立ち回って追い込んでくる。しかしそれらを追い上げを振り切ったトップナイフが勝利した。

 1馬身差の2着にココナッツブラウンが入り、粘るケイアイセナをハナ差交わしたアラタが3着となった。1番人気のホウオウビスケッツは直線伸び切れずに7着同着、2番人気のステレンボッシュは早々に手ごたえが怪しくなり、15着に敗れた。

 勝ったトップナイフは、これが嬉しい重賞初制覇。コーナーごとの通過順位を見ていただければ分かるが、レース序盤は後方にいたはずなのに、内からスルスルとポジションを上げて、4角では3番手。ホウオウビスケッツと並んで迎えた4角では、推進力に歴然の差があった。

 勝ち時計は2分01秒5で、稍重の発表でも良に近い馬場ではなく、重に近いものだったと推察できる。水を含んだ馬場への巧拙はかなり出た印象ではあるが、外を回さずポジションを上げていった横山典弘騎手の好騎乗も光るレースであった。

 同じく内を立ち回ってワープした3着のアラタを見ても、内のほうが外より乾きが早く、インコースの使える馬場だった印象は受けた。

 そんな中、唯一外を回って追い上げたココナッツブラウンの末脚は、クイーンSに続いてまたも目立っていた。中1週という厳しいローテーションながら連続で好走を果たし、素質馬が完全に軌道に乗ったと言える。

【了】

(文●中西友馬)

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