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【今週の新馬戦】秋華賞馬ブラックエンブレムの孫・ペルウィクトール、日曜新潟3Rで必勝態勢…?

text by 中西友馬

今週の中央競馬は、新潟・中京・札幌の3場開催。土日合わせて、7鞍の新馬戦が組まれている。注目は、日曜日の新潟3レース。母はフローラS勝ちのウィクトーリア、祖母に秋華賞馬ブラックエンブレムをもつ良血馬・ペルウィクトールが出走予定。さらに日曜の中京3レースでは、福永祐一厩舎のコントレイル産駒ダノンセフィーロがスタンバイしている。今週も素質馬たちがデビュー戦を迎える。

第13回秋華賞を制したときのブラックエンブレム
第13回秋華賞を制したときのブラックエンブレム

要注目の新馬

 日曜札幌5R(ダ1700m・13頭)の注目馬は、ミヤエスケープ(牡、美浦・伊藤圭三厩舎、横山武史騎手)。

 この条件といえば、伊藤圭三厩舎×グランド牧場。この組み合わせで今年のダート2冠馬であるナチュラルライズも、昨年札幌ダート1700mデビューであった。このレース2頭出しであるが、短距離志向のテイエムキハクよりこちらを上位に。

 土曜中京4R(芝1400m・11頭)の注目馬は、レッドレベンディス(牡、栗東・庄野靖志厩舎、幸英明騎手)。

 新種牡馬クリソベリルの産駒である同馬。父はダートしか走ったことがなく、もちろんダート種牡馬と考えるのが自然な流れだが、母レッドシャーロットはこの舞台で初勝利を挙げている。稽古の動きも軽快で、ダートと決めつけるのは早計。

 土曜新潟2R(芝1600m牝・12頭)の注目馬は、ドナルンバ(牝、美浦・上原佑紀厩舎、石橋脩騎手)。

 上級古馬を問題にしなかった1週前追い切りが、出色の動き。2週続けて鞍上ともコンタクトを取っており、仕掛けてからの反応も上々。もちろんまだまだ粗削りの部分もあるが、気性の強さは、新馬でこそ力を発揮できそうだ。

 土曜新潟3R(芝1400m・18頭)の注目馬は、アパレイユ(牝、栗東・西園翔太厩舎、菊沢一樹騎手)。

 栗東坂路で上級馬と併せて、好時計を連発。母トンボイは芝1200mで全2勝を挙げており、同馬もその豊かなスピードを存分に受け継いでいる。芝2000mで産駒初勝利を挙げた新種牡馬ヴァンゴッホだが、短距離でも結果を出せば評価急騰。

 日曜札幌5R(芝1800m・6頭)の注目馬は、サンセットゴールド(牡、栗東・矢作芳人厩舎、鮫島克駿騎手)。

 大きく先行していたとはいえ、重賞3着馬のキングスコールに食い下がる動き。芝1800mの新馬戦には珍しく、社台系の馬が不在の組み合わせであるのに加えて、6頭立ての少頭数。このメンバー構成であれば、完成度で一歩リード。

 日曜中京3R(芝2000m・6頭)の注目馬は、ダノンセフィーロ(牡、栗東・福永祐一厩舎、川田将雅騎手)。

 福永祐一厩舎のコントレイル産駒で、1週前追い切りでは上級古馬を追走する意欲的な攻め内容。半姉には、素質はOP級との呼び声も大きいオーロラエックスがいるという筋の通った血統で、姉を超える活躍も期待できる。

 日曜新潟3R(芝1600m・9頭)の注目馬は、ペルウィクトール(牡、美浦・宮田敬介厩舎、C.ルメール騎手)。

 母ウィクトーリアは、シャドウディーヴァ以下を下してフローラSを制覇。さらにその母ブラックエンブレムは、大荒れとなった秋華賞を制覇と、かなり豪華な血統。血統だけでなく稽古の動きも迫力満点で、注目のデビュー戦となる。

■今週の新馬戦スケジュール

【土曜札幌】
5R(ダ1700m・13頭)

【土曜中京】
4R(芝1400m・11頭)

【土曜新潟】
2R(芝1600m牝・12頭)
3R(芝1400m・18頭)

【日曜札幌】
5R(芝1800m・6頭)

【日曜中京】
3R(芝2000m・6頭)

【日曜新潟】
3R(芝1600m・9頭)

【了】

(文●中西友馬

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