【第1位】エピファネイア
34.3%ダウン(1億6078万円→1億561万円)
■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):ダノンデサイル(ドバイシーマC1着)、ビザンチンドリーム(天皇賞・春2着)、ジョバンニ(ホープフルS2着)など
下げ幅1位は、平均取引額を昨年の1億6078万円超から約1億円にまで大きく下げたエピファネイアだった。1億2117万円から1億9755万円に63.0%アップを果たしたキタサンブラックと明暗を分けた形だ。
1年前は取引された18頭のうち実に5頭が3億円を超えていたエピファネイア産駒だが、今年はそれが18頭中ゼロに。1億円以上の値をつけた産駒も9頭から7頭へ減った。
これまでデアリングタクトやエフフォーリア、ダノンデサイルという大物も出ているが、“空振り”が多いのも事実で、同世代のキズナに比べると勝ち上がり率も高くない。ダートでつぶしがきくタイプでもなく、種付け料に比してギャンブル要素の高い種牡馬といえるだろう。
ただし今年の2歳世代には大物感漂う産駒が多数そろっている。母の名前を見ると、グランアレグリア、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユー、リスグラシュー、レッツゴードンキなどG1を勝った名牝がズラリ。まさにこの1年が今後のエピファネイアの種牡馬価値を占うといっても過言ではない。
さらに、これらの大物産駒のデビューを前に、今年の2歳馬はすでに15頭がデビュー戦を走り、うち5頭が初陣を飾っている。サレジオやダノンヒストリーといった素質馬が2歳離れした走りを披露しており、来春に向けて楽しみは膨らむばかりだ。1年後のセレクトセールでV字回復を果たす可能性は極めて高いだろう。
【了】
(文●中川大河)
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