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【セレクトセール価格下落率ランキング】キタサンブラックと明暗!34%ダウン…まさかのワースト1位は?

text by 中川大河

回を重ねるごとに盛り上がりを見せる『セレクトセール』。前回の記事では、2024年から平均取引額を上げた上位5頭をランキング形式で紹介したが、今回は逆に評価を下げた“ワースト5”を発表したい。

2年連続で10頭以上が取引された14頭の種牡馬の中で、いったいどの5頭の名前が挙がるのか。まずはワースト5位からだ。

2016年ドバイターフを制したリアルスティール(Photo by Warren Little/Getty Images)
2016年ドバイターフを制したリアルスティール(Photo by Warren Little/Getty Images)

【第5位】リアルスティール

10.1%ダウン(6342万円→5700万円)

■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):ヴェローチェエラ(函館記念1着)、ビダーヤ(欅S1着)、レーベンスティール(オールカマー1着)など

 2024年に12頭が取引されたリアルスティールの産駒。今年もその数は同じだったが、平均取引額は10.1%下がった。昨年は昨年のブギーダモーレ2024が1億円(税抜、以下同)以上の値をつけたが、今年は不在だったのも響いたか。

 リアルスティールの代表産駒といえば、もちろんフォーエバーヤング。昨年のセレクトセール以降も、ジャパンダートC、東京大賞典、サウジCとG1を3勝し、ドバイワールドCでも3着に好走するなど、世界を股にかけた活躍を続けている。

 それでもわずかに評価を下げたのは、それ以外の産駒がやや伸び悩んだからだろう。直近の1年間でレーベンスティール、カナルビーグル、ヴェローチェエラの3頭がJRAの重賞を制しているものの、フォーエバーヤングのインパクトが強すぎるあまり、“一発屋”の印象もあるのかもしれない。

 今年の2歳世代も今のところ11頭が14戦しているが、勝ち上がったのはモノポリオただ1頭。リアルスティールが種牡馬価値を上げるためには、フォーエバーヤングに続くG1馬の誕生が必須だ。

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