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2025年チャーチルダウンズCを制した時のランスオブカオス
2025年チャーチルダウンズCを制した時のランスオブカオス

――そういう風に、好きな馬の子どもを追いかけるのも血統の楽しみ方ですよね。レースでいうと、印象に残っているレースとかはありますか?

現地で見たっていうのもあるんでしょうけど、ランスオブカオスが勝ったチャーチルダウンズCは、すごくカッコよかったです。あのレースを見てランスオブカオスを好きになって、NHKマイルCでも本命にしました。そのNHKマイルCも、面白いレースだったなって思いました。
あれだけ荒れると馬券的には手がつけられないって思う一方で、ヴーレヴーがハイペースを作って、前にいた馬がみんな道連れみたいな。あんなパターンのレースをあまり見たことがなかったので、本当にレース展開を思い描くのは難しいなって思いました。

――ジョッキー同士の心理戦みたいな部分もありましたね。

あとは、今年の阪神大賞典も印象的でした。武さんの馬(ショウナンラプンタ)が1番人気で負けちゃって、ちょっと荒れたんです。武さんで1番人気の馬だから、絶対来るんだと思って見ていたら負けちゃって。それがすごく衝撃的で、よく覚えています。

――やっぱり少し荒れたレースの方が印象に残りやすいですか?

放送をしていても、もちろん順当な日もあれば荒れる日もあって、順当すぎる日なんかは記者さんも、「こんな堅いの誰でも予想できちゃうよ」とか言っていたり(笑)。やっぱり荒れるレースに遭遇すると、私も自分の予想を根底から覆される感じで面白いなって思います。

――番組で予想するときに、参考にしていることや重視しているものはありますか?

逃げる馬とか先行する馬が活躍することが多い気がして、その馬の脚質は特にチェックしますね。あとは私の短い競馬ライフの中で、枠順はけっこう重要だということを学んだので、内枠の馬は評価を上げています。あとは、持ち時計とか距離適性とかも見ていますね。

――先行脚質で内枠に入った馬を重視しているんですね。

やっぱり逃げ馬とかは気になっちゃいます。色々な人の話を聞いていると、馬場が速いと内枠先行有利ってみんな口を揃えて言っているので。でも、梅雨の時期になって雨が降ることが増えてきたら、私の考えも変わってくるかもしれないです。

――前走の着順とかで判断しないのは、玄人よりです。

やっぱり着順で予想すると、オッズ通りになってしまうんですよね。着順は良くても、人気になるような馬じゃないっていうパターンも大いにあるんだなっていうのを知って、やっぱり時計は裏切らないよなぁって思いました。

――たしかに近走の成績が良いと、オッズ妙味はなくなりますよね。

でもこの前、なにかのレースでびっくりしたのが、それまで走ってた距離と全然違う距離のレースに出ている馬がいて。それで走ってみたら、1着になったんですよ。
「今まであっていると思っていた距離が違っていたの!?」って衝撃的でした。もちろん馬は話したりできないから、管理する厩舎も、色々と分からないことがあるんだなぁって思いました。

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