【第1位】キタサンブラック
63.0%アップ(1億2117万円→1億9755万円)
■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):クロワデュノール(日本ダービー1着)、エコロデュエル(中山GJ1着)、ラヴェル(チャレンジC1着)
第1位は昨年から7000万円以上の上積みを果たしたキタサンブラック。63.0%という圧倒的なアップ率だったが、2億円にはあと一歩届かなかった。
昨年は30頭中11頭だった1億円以上の取引馬が今年は22頭中18頭に大幅増。残る4頭のうち3頭も5000万円以上の値をつけた。
産駒は父を彷彿とさせる先行力と持続力を武器にする馬が多く、主に芝の中距離で安定した活躍を見せている。23年末に代表産駒のイクイノックスがターフを去った後も、次々と重賞ウイナーが誕生。今年のダービー馬クロワデュノールを筆頭に、ピコチャンブラックや昨年の函館2歳Sを制したサトノカルナバル、さらには障害界でエコロデュエルとアンクルブラックの2頭が重賞を制するなど、その産駒はバラエティーに富んでいる。
敢えてケチをつけるとすれば、活躍馬の多くが牡馬であること。牝馬のG1馬はまだ誕生しておらず、12頭いる重賞勝ち馬のうち9頭が牡馬と若干の偏りがある。今年のセレクトセールで取引された7頭の牝馬から大物は誕生するか。
また、自身の後継者でもあるイクイノックスの当歳産駒が今年デビュー。平均取引額は父に迫る1億5500万円を叩き出しており、来年以降は親子による争いが熱を帯びそうだ。ただキタサンブラックはすでに種牡馬として十分すぎる実績を残しているだけに、そう易々とトップの座から降りることはないだろう。
【了】
(文●中川大河)
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