【第3位】キズナ
27.5%アップ(6505万円→8296万円)
■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):ショウナンラプンタ(天皇賞・春3着)、クイーンズウォーク(金鯱賞1着)、シックスペンス(中山記念1着)など
昨年の総合リーディングサイアーに輝いたキズナが27.5%アップをマークした。その要因となったのが1億円以上で取引された馬の増加だ。昨年は取引された21頭のうちわずか2頭だったが、それが今年は27頭中7頭に激増。同じディープインパクト直仔のコントレイルに迫る勢いで評価を高めている。
種牡馬デビュー以来、キズナ産駒の特徴の一つと言われているのが“牝馬に活躍馬が多い”こと。これまでG1勝ち馬を3頭輩出しているが、ソングラインとアカイイトの2頭が牝馬である。
しかし、昨年の皐月賞をジャスティンミラノが制した頃から牡馬も徐々に台頭。直近の1年間でJRAの重賞を制したキズナ産駒は11頭いるが、うち7頭が牡馬だった。
また種牡馬キズナの最大の強みが幅広い適性だろう。芝はもちろん、ダート路線ではナチュラルライズが今春にダート2冠を達成。さらに距離の融通性もあり、ビアンフェなどスプリンターからディープボンドのようなスタミナお化けまで個性派を多数出している。
今年の2歳世代は早くも3頭が勝ち上がっており、1年後のセレクトセールではさらにその存在感を高めているのは間違いない。