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【セレクトセール価格上昇率ランキング】昨年のリーディング・キズナの期待値は?トップは圧巻の63%UP

text by 中川大河

7月14~15日の2日間にわたって国内最大級のサラブレッドセリ市『セレクトセール』が開催された。

注目のイクイノックス産駒は当歳馬24頭が上場され、半数近い11頭が1億円(税抜、以下同)以上の値をつけた。デビューはまだ2年先だが、来年のセレクトセールでその評価はさらに上がるのか、それとも下がるのか、今から注目される。

今回は2024年のセレクトセールから評価(平均取引額)を上げた上位5頭をランキング形式で紹介したい。対象としたのは、2年連続で10頭以上が取引された14頭の種牡馬だ。

シュガーハートの2025(父コントレイル)ⓒJapan Racing Horse Association
シュガーハートの2025(父コントレイル)ⓒJapan Racing Horse Association

【第5位】コントレイル

5.4%アップ(1億573万円→1億1139万円)

■直近1年間に活躍した主な産駒(JRAでの獲得賞金順):ルージュボヤージュ(2歳新馬1着)、ヒメヒオウギ(2歳新馬2着)、バースデイフライト(2歳新馬3着)など

 平均取引額の増減率が5番目に高かったのが、今年6月に初年度の産駒がデビューしたコントレイルである。

 セレクトセールまでに約1か月の間に10頭がデビューしたが、勝ち上がったのは13日の2歳新馬を制したルージュボヤージュのみ。それまで産駒は9連敗を喫していた。セレクトセールの直前に何とかアピールに成功した形となった。

 10頭中勝ち上がりが1頭という事実だけを見るとやや不安を感じさせるが、9頭が掲示板を確保。5頭が3着以内に入っている。この安定感がコントレイル産駒の持ち味の一つとなるかもしれない。

 また、昨年に続き平均取引額は1億円を超えたが、これはコントレイルを含めて3頭だけだった。2億円以上で取引された馬も当歳と1歳合わせて昨年と同じ5頭を数えた。この中から大物誕生にも期待できそうだ。

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