【函館2歳S 展望】新馬戦レコード勝ちのブラックチャリスが主役候補
東京大学卒の競馬ライター・鈴木ユウヤが、2歳重賞の見どころをわかりやすくお届け。今回取り上げるのは、7月20日(日)に開催される現2歳世代最初のJRA重賞、函館2歳ステークスである。スピードの素質や初戦の内容が問われるこの一戦。今年はどんな素質馬が揃っているのか。注目馬の特徴とあわせて、レースの見どころを解説していく。
ブラックチャリスが中心
まず筆頭はブラックチャリス。6月21日に同じ函館芝1200mの新馬戦を3馬身差勝ち。勝ち時計1:08.2は2歳コースレコードで、同日古馬の1勝クラス、2勝クラスよりも速かった。
道中は前に馬を置いて我慢しつつ、直線でしっかりギアを上げて差し切るレース運びで、経験としても価値のある新馬勝ち。3馬身離した2着トウカイマシェリが次走ですぐ勝ちあがった点も評価ポイントだ。
穴を1頭挙げるならタガノアラリア。新馬戦は内が伸びない馬場で4角まで内を回り、なかなかエンジンがかからなかったが、外に持ち出したラスト150mほどの伸びは強烈だった。
2戦目は好位から直線半ばで抜け出して押し切る横綱相撲。デビューから2戦いずれも道悪だったせいで持ち時計は遅いが、侮れない存在だ。
【了】
(文●鈴木ユウヤ)
<プロフィール>
鈴木ユウヤ(@ysuzuki_keiba)
東京大学卒業後、編集者を経てライターとして独立。中央競馬と南関東競馬をとことん楽しむために日夜研究し、Xやブログ『競馬ナイト』で発信している。「ワイド1点買い」の使い手。2024年の中央GⅠで回収率130%を達成。
【関連記事】
・【東大流・次世代スター発掘】白毛のニューアイドル・マルガ「GⅠレベル」★6評価!
・【“二刀流”ホース5選】芝でもダートでもかかってこい!競馬界のスーパーオールラウンダー
・【フジキセキ産駒獲得賞金トップ10】“幻のダービー馬”と称された天才──産駒で最も賞金を稼いだのは?