【セレクトセール注目馬(当歳部門)】イクイノックス産駒がいよいよ登場!いきなりの超高額落札も…?
今年は、7月14〜15日にかけて行われるセレクトセール。日本最大の競馬のセリ市として知られるこのイベントでは、毎年のようにG1馬や重賞馬を輩出しており、今年もここからどんな活躍馬が生まれるのか、大きな注目が集まる。今回は、そのセレクトセール「当歳部門」で注目される馬たちを紹介していく。
■「当歳部門」注目馬
当歳部門の目玉は、なんと言っても新種牡馬イクイノックス産駒。初年度としては破格の2000万円という種付け料ながら、初年度から200頭を超える繁殖牝馬と交配。セレクトセールにも7頭が上場予定となっている。
中でも注目なのが、ミッドナイトビズーの2025。母ミッドナイトビズーは、現役時代にサウジCを制したアメリカの名牝。イクイノックスとの配合で、馬場適性が芝・ダートどちらに寄るかは未知数であるが、世界的な良血馬として期待がかかる。
また、アルゼンチンG1馬を母に持つグローバルビューティ2025と、アメリカG1馬を母に持つゴーイングトゥベガス2025は、ともに母が芝中距離の海外G1馬。初年度産駒から、クラシック制覇に期待の持てる馬たちとなる。
同じ新種牡馬では、シュネルマイスターとグレナディアガーズという、マイルG1馬2頭の産駒も上場予定。
シュネルマイスター産駒の注目馬は、ラーゴブルーの2025。母は川崎転出後に交流重賞のマリーンCを制したラーゴブルー。父母の適性から、芝・ダート問わずマイル前後での活躍がイメージできる。
グレナディアガーズ産駒の注目馬は、サトノジュピターの2025。母サトノジュピターは、芝中距離で4勝を挙げた活躍馬。既にデビューを果たしている兄はともにセン馬となっており、気性面がカギとはなるが、そのぶん爆発力はありそうだ。
母に注目するのであれば外せないのは、アートハウスの2025(父コントレイル)。母はローズSと愛知杯を制したアートハウス。新馬戦開始からここまで5週間で、コントレイル産駒が未だ0勝という点が価格にどう影響するかは気になるところだが、重賞2勝馬の初仔ということで、注目を集めることは間違いない。
また、母リッスンは今年20歳と高齢になってきたが、タッチングスピーチ(父ディープインパクト)やサトノルークス(父ディープインパクト)、ミスタージーティー(父ドゥラメンテ)などを兄姉に持つ、リッスンの2025(父スワーヴリチャード)も良血馬。エフフォーリア産駒の半兄は、昨年のセレクトセールで1億3200万円(税込)で落札されており、この馬も億超えが予想される。
最後に、1歳部門でも高額落札馬の出現が予想されるキタサンブラック産駒では、アルゼンチンG1馬を母に持つオンディナドバイの2025に注目。当歳部門の1頭目に登場予定で、いきなり高額落札の可能性も十分だ。
【了】
(文●中西友馬)
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