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⑤ダノンファンタジーの2023
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プロフィール
性別 | 牝馬 | |
生年月日 | 2023年3月1日 | |
毛色 | 鹿毛 | |
馬主 | ||
調教師 | 未定 | |
生産牧場 | ノーザンファーム | |
取引市場 | ||
母の主な戦績 | 阪神JF(GI)、チューリップ賞、ローズS、阪神C、スワンS (GII)、 ファンタジーS(GIII)など | |
馬名の由来 |
2018年の阪神JFを楽勝したダノンファンタジー。前年の朝日杯FSを制したダノンプレミアムに続くような形での勝利に、当時は『プレミアムが叶わなかったクラシック制覇をファンタジーが果たす』とも言われていた。
結果として惜しくもクラシックレースを勝利することは叶わなかったが、G2を4勝。特に阪神のG2戦では【4,0,1,1】と、無類の安定感を誇っていた。
そんな母が産んだ初仔の牝馬は、ウインドインハーヘアの4×3というクロスを持つ。これは近年増加し始めている牝系のインブリード配合で、特に父レイデオロと母の父がディープインパクトである牝馬との配合で散見される。この血統構成は出遅れ癖を持つ馬が多い印象があるものの、しっかりゲートを決めれば好走する馬はいる。
2025年2月時点で、父の代表産駒にはアドマイヤテラやサンライズアースなどの長距離で好走している馬が挙げられる。一方で、ミナデオロやトロヴァトーレなど、中距離で適性を発揮している産駒もおり、現時点で得意な距離適性はあまり統一されていない。
しかし、牝系に注目すると面白いことが見えてくる。アドマイヤテラやサンライズアースは母方の血統がスタミナ型で、ミナデオロやトロヴァトーレはどちらかというとスピード型の牝系である。
このことから、レイデオロは牝系の血を引き出す種牡馬なのかもしれない。そう考えると、ダノンファンタジーの娘は短距離路線、それも、母が得意とした阪神での好走が期待できるのではないだろうか。
【了】
(文●小早川涼風)