HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » ステイゴールド産駒獲得賞金ランキングトップテン。海外でも存在感を発揮! 個性豊かな“黄金旅程”の血 » ページ 6
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第92回中山記念を制したときのウインブライト

5位 ウインブライト(8億130万円)

 父ステイゴールドと同様に、日本ではG1制覇に手が届かなかったウインブライト。しかし、父譲りの海外適性を発揮し、香港の地で無類の強さを誇り、G1馬となった。

 3歳時はスプリングステークスで重賞初制覇を果たし、クラシック路線に挑むも、皐月賞8着、日本ダービー15着と振るわなかった。しかし、秋の福島記念で重賞2勝目を挙げ、3歳シーズンでは約1億円の賞金を獲得して終える。

 4歳シーズンは、得意とする中山芝1800mの中山記念で重賞3勝目を挙げ、いよいよG1獲りへと期待が高まったが、大阪杯、マイルチャンピオンシップでは共に惨敗。G1制覇とはならなかった。

 5歳になると、前年に続き中山金杯を制し、重賞4勝目を獲得。さらに中山記念では、4番手の好位につけると、直線で抜け出し連覇を達成。そして次走、念願のG1獲得を目指し、香港のクイーンエリザベス2世カップに出走。レースでは好位の内で脚をため、残り300mで前が開くと、一気に先頭に立ち、そのまま押し切ってゴール。悲願のG1制覇を海外の大舞台で達成した。

 ウインブライトの香港での活躍はこれだけにとどまらず、12月の香港カップでも直線の激しい競り合いを制し、見事に優勝。外国調教馬として史上初となる、同一年のクイーンエリザベス2世カップと香港カップの二冠を達成する快挙を成し遂げた。この年、ウインブライトは約5億円を獲得した。

 翌年も香港カップに出走し、2着に入るなど健闘。総額8億円超の賞金を獲得し、そのうち5億円以上を香港で稼ぐなど、日本を飛び出して輝きを放ったウインブライトは、ステイゴールド産駒屈指の海外巧者として活躍した。

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