HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » ステイゴールド産駒獲得賞金ランキングトップテン。海外でも存在感を発揮! 個性豊かな“黄金旅程”の血 » ページ 4
IndyChamp
インディチャンプ

7位 インディチャンプ(6億2,644万円)

 中長距離で活躍する産駒を多く輩出したステイゴールドの血統において、マイルを得意としたインディチャンプは異色の存在だった。

 3歳末にオープン入りを果たしたインディチャンプは、4歳初戦の東京新聞杯で、重賞未勝利ながら1番人気に支持される。レースでは中団から進めると、直線で内から鋭く伸び、残り200m付近で先頭に立つと、そのまま押し切り勝ち。3連勝で重賞初制覇を果たし、約4000の本賞金を獲得した。続くマイラーズカップでは4着に敗れたものの、上がり32秒1の鋭い末脚で追い込み、さらなる成長を感じさせ、春の大一番・安田記念に挑む。

 ドバイ帰りの女王アーモンドアイと、同世代のダノンプレミアムが2強として注目を集める中、インディチャンプは4番人気で出走。好スタートから道中は4、5番手で進めると、直線では馬場の真ん中から追い出しを開始。逃げ粘るアエロリットをゴール前でかわし、大外から追い込むアーモンドアイの猛追をしのぎ切り、G1初制覇を達成。ステイゴールド産駒としては、初めて安田記念を制する快挙を成し遂げた。

 秋は春秋マイル連覇を目指してマイルチャンピオンシップに出走する。前哨戦は3着に敗れたものの、本番では3番人気に支持された。レースでは、好位の5番手から追走すると、直線でダノンプレミアムを一気に突き放して勝利。春の安田記念に続いて、同一年春秋マイルG1連覇を果たした。この年は、重賞初勝利から春秋マイル制覇の大活躍で、約2億8000万円を獲得した。

 その後、引退するまでに走った10戦で、勝利を挙げることはできなかったが、すべて掲示板内を確保する安定感を見せた。ステイゴールド産駒きっての名マイラーは、総額6億2644万円の本賞金を稼ぎ出した。

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