
8位 ステイフーリッシュ(5億5,407万円)
父ステイゴールドの種牡馬晩年に活躍したステイフーリッシュは、馬名の由来となったApple Inc.の創業者スティーブ・ジョブズの有名なスピーチ通り、常識に囚われない競走馬であった。
デビュー4戦目の京都新聞杯で重賞初制覇を飾ると、ステイゴールド産駒として最後の日本ダービー、菊花賞に出走を果たした。
古馬になったステイフーリッシュは、父ステイゴールド同様に、善戦しても勝ち切れないレースが続く。4歳では8戦して2着3回、3着2回。5歳では6戦してG1大阪杯以外は、掲示板を確保するが、勝ち星は挙げられず。6歳になっても勝利が挙げられない日々が続くが、海外初挑戦の香港ヴァーズで5着に入るなど健闘した。
デビューしてから、ここまでの成績は29戦2勝。獲得賞金は、重賞での入着などを積み重ねて、約3億円を獲得していた。
そして迎えた7歳シーズン。ここでステイフーリッシュは海外レースで世界を驚かせる走りをみせる。
サウジアラビアのレッドシーターフハンデキャップに出走すると、スタートから先手を奪い、後続を突き放したステイフーリッシュは、そのまま先頭でゴール。勝てないトンネルを脱出して、3歳時の京都新聞杯以来、約3年9か月ぶりの勝利をサウジアラビアの地で手にした。
次はドバイゴールドカップに出走する。ここでもスタートを切ると、好位の内でレースを進めたステイフーリッシュは、直線で懸命に前を追い、残り50mで先頭に立つとそのまま押し切り1着でゴール。海外重賞を連勝を果たした。結果的に、この勝利がステイゴールド産駒、最後の海外重賞制覇となった。
ステイフーリッシュは通算成績34戦4勝ながら、重賞での好走が多く合計で5億円以上を獲得した。