師弟コンビはダートより芝

では、ここからまなみ騎手の買い時についてみていこう。まずは「人」。バックアップしてくれる存在として、所属する高橋康之厩舎は騎乗数が圧倒的に多い。集計期間中の騎乗数は362回で、2位よりも4倍も多い。厩舎一丸となって、まなみ騎手を全力で応援していることが伝わってくる。とはいえ、騎乗数が多いだけに買いどころの見極めが難しい。

なかなか決め手となるデータが見つからなかったが、しいていえば、このコンビは芝で買うのがよさそうだ。ダートの勝率が1.8%に対し、芝は6.7%と高く、さらに単勝回収値は139とプラス案件。高橋康之厩舎自体は芝とダートで決定的な差があるわけではないが、重賞出走の傾向を見ると、2020~2024年の5年間で芝38回(2勝)、ダート0回と極端。オープン級のラインアップは芝志向であり、このあたりもまなみ騎手の成績に影響を与えているのかもしれない。

次は、高橋康之厩舎×まなみ騎手の芝での成績を掘り下げる。距離別でみると、1600mが格段にいい。勝率もトップだが、単勝・複勝回収値も545、206と抜けており、穴目で見かけたらぜひ買いたい。勝利時の人気は11、5、7、7、12番人気と穴ばかり。芝1600mに注目だ。勝ち星でいえば、1200mも4勝で悪くない。1200~1600mの、いわゆる短距離カテゴリーでの活躍が目立つ。
ほかには、開業5年目のまなみ騎手と同じ年に開業した小林真也厩舎もいい。こちらは福島、新潟、小倉での成績がよく、ローカルで見かけたら買い。この3場でまなみ騎手への乗り替わりだと、4-0-1-0と馬券圏外を外していない。“冬コク”攻略の一助になる。

リーディング上位厩舎なら4勝の須貝尚介厩舎だ。単複回収値210、126と妙味たっぷり。買いどきは中1~3週と間隔をつめたとき。まなみ騎手で中2週なら単勝・複勝回収値は348、153。勝利時の人気は11、5番人気とおいしい。須貝厩舎は比較的出走数が多く、状態さえ平行線なら続戦で勝負をかけてくる。レースを使いながら鍛える厩舎であり、まなみ騎手もこの流れの延長上で活躍する。中4週以上だと着外が増えるのも特徴で、中3週以内では4-2-3-10と、半数近くが馬券圏内に入る。