HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » キングカメハメハ産駒獲得賞金ランキングトップテン。重賞馬50頭以上の猛者揃いで最も賞金を稼いだのは? » ページ 9
Chuwa Wizard
2020年チャンピオンズCを制した時のチュウワウィザード

2位 チュウワウィザード(10億5,219万円)

 全26戦をダートで走ったチュウワウィザード。国内外で条件を問わない活躍を見せ、ドバイでは世界の頂点まであと一歩に迫るなど、ダート界で一時代を築いた。

 3歳末の名古屋グランプリで交流重賞を初めて制すると、4歳になり重賞戦線で活躍する。

 始動戦の東海ステークスは2着に敗れたものの、続くダイオライト記念では、4馬身差の快勝で重賞2勝目を飾った。次の平安ステークスも制し重賞連勝を達成。

 続く帝王賞では、内枠を生かして先団に位置を取り、直線半ばで先頭に立ったものの、オメガパフュームに差し切られ2着に敗退した。しかし、秋初戦のJBCクラシックでは、待望の瞬間が訪れる。2周目の向こう正面から位置を押し上げ、最終コーナーで先頭に立つと、直線ではオメガパフュームとの叩き合いを制し、G1級初制覇を飾った。ダート重賞戦本格参戦の初年度で、約2億円を獲得した。

 さらなる飛躍を目指した5歳シーズンは、川崎記念で6馬身差を付ける圧勝で、G1級2勝目を飾った。その後、ドバイワールドカップ出走のため現地入りしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてレースが中止となり、日本に帰国した。

 帰国後は帝王賞、JBCクラシックでは3着に敗れたが、チャンピオンズカップでは直線半ばで先頭に立ち、そのまま押し切って優勝。中央G1初制覇を飾った。この年はG1級競走4戦のみに出走し2勝、3着2回と安定した成績を残し、約1億8000万円を獲得した。

 6歳時はサウジカップ9着後、前年無念の帰国となったドバイワールドカップに再び挑戦した。好スタートから先団のインに位置を取り、最終コーナーからスパートを開始。最後までしっかり伸び2着に入り、賞金約2億6000万円を獲得した。帰国後もG1戦線で安定した成績を収め、この年は約3億5000万円を稼いだ。

 翌年もドバイワールドカップに出走したチュウワウィザードは、ここでも3着に入り、約1億円以上を加算。世界にあと一歩まで迫ったチュウワウィザードは、国内外で総額10億円以上を稼ぎ、キングカメハメハ産駒で第2位の獲得賞金となった。

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