
5位 ラブリーデイ(8億3,803万円)
2010年に誕生したラブリーデイ。同世代のキズナ、エピファネイアがクラシック戦線を席巻する中、虎視眈々と活躍の機会を狙った。そして5歳となった2015年、彼らの引退と入れ替わるようにして、一気に主役へと躍り出た。
ラブリーデイはデビュー3戦こそ順調だったものの、4戦目で朝日杯フューチュリティステークスSに出走すると7着に敗退。明け3歳の皐月賞は15着、キズナが勝った日本ダービーも7着と、G1の高い壁に跳ね返されていた。夏の小倉記念、秋の金鯱賞と古馬を相手に2着に善戦したものの、暮れの有馬記念ではまたも大敗を喫した。
4歳シーズンはオープン特別で約1年7か月ぶりの白星を挙げたが、重賞戦線ではなかなか勝ち切れず、4歳終了時点での獲得賞金は、約1億2000万円にとどまっていた。
しかし、5歳になると突如覚醒の時を迎える。初戦の中山金杯では、先団後方から鋭く差し切り、待望の重賞初制覇を果たした。続く京都記念では、同世代の日本ダービー馬・キズナに勝利。6月の鳴尾記念では2馬身差の快勝で、重賞3勝目をマークした。
迎えた春のグランプリ・宝塚記念では、3連覇の期待がかかるゴールドシップがスタートで大きく立ち遅れる波乱の中、2番手から思い通りに進めたラブリーデイが、6度目の挑戦にしてついにG1初制覇を達成した。
完全に覚醒したラブリーデイは、秋は京都大賞典を勝った後、天皇賞(秋)に出走。安定した先行策から抜群の手応えで抜け出し、G1・2勝目を飾った。続くジャパンカップ、有馬記念では破れたものの、この年だけで重賞6勝(G1・2勝)を挙げ、年間獲得賞金は約6億円に達した。
引退する翌年の6歳シーズンは勝利こそなかったが、掲示板に入る堅実な走りで、賞金を加算。総額8億を超える賞金を獲得した。