HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » キングカメハメハ産駒獲得賞金ランキングトップテン。重賞馬50頭以上の猛者揃いで最も賞金を稼いだのは? » ページ 3
Rulership
ルーラーシップ

8位 ルーラーシップ(6億3,745万円)

 父キングカメハメ、母エアグルーヴという超良血馬として誕生したルーラーシップ。クラシック制覇や国内G1制覇こそ果たせなかったが、海外で悲願のG1タイトルを手にした。

 デビュー後はなかなか体調が整わず、皐月賞への出走は叶わなかったものの、トライアルを勝ち抜いて日本ダービーに出走。道中は好位を追走したが、勝負どころでの仕掛けが遅れ、持ち味を発揮できないまま5着に敗れた。その後もコンディションが整わず、年末の鳴尾記念でようやく復帰。ここで待望の重賞初勝利を挙げると、続く有馬記念では6着と健闘した。

 明け4歳初戦は、日経新春杯に出走。4コーナー手前から進出を開始し、直線で鮮やかに抜け出して2馬身差の完勝。重賞2勝目を挙げた。

 続くドバイ遠征では着外に沈んだものの、帰国後の金鯱賞で重賞3勝目をマーク。いよいよG1獲りへ向けて機が熟した宝塚記念では、後方から徐々にポジションを上げたが、直線では思うような伸びを見せられず5着に敗れる。

 間隔を空けて臨んだ有馬記念では、最速の上がり33秒2を記録するも4着。この年はG1勝利こそなかったが、G2を2勝し、約1億6000万円を獲得した。

 悲願のG1制覇へAJCCから始動。ここで重賞4勝目を飾ると、香港のクイーンエリザベス2世カップに出走する。3番手で迎えた直線、楽な手応えで抜け出し快勝。悲願のG1を海外で成し遂げた。

 その後、国内G1タイトルを狙い宝塚記念に出走するも2着。秋には天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念と3つのG1に挑戦したが、いずれも3着に終わり、国内G1制覇は叶わなかった。しかし、この年だけで約3億5000万円を稼ぎ、最終的な総獲得賞金は6億円を超えた。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10