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4位 スワーヴリチャード(9億5727万円)
ハーツクライの第7世代として誕生したスワーヴリチャードは、当歳のセレクトセールで1億5500万円という高額で取引され注目を集めた。
デビュー後、重賞初挑戦となった東京スポーツ杯2歳ステークスで2着に入ると、年明けの共同通信杯で重賞初制覇。クラシックの有力候補へと名乗りを上げた。しかし、期待されたクラシックは皐月賞6着、日本ダービー2着とタイトルには届かなかった。
秋は菊花賞には向かわず、アルゼンチン共和国杯から有馬記念へのローテーションを組んだ。古馬との初対戦となったアルゼンチン共和国杯では快勝したものの、有馬記念では4着に敗退。それでも掲示板は確保し、3歳シーズンを通じて2億円以上の賞金を獲得した。
年が明け、初戦の金鯱賞を勝利で飾る。勢いそのままに大阪杯に出走。前年は右トモの弱さから右回りコースを苦手としていたが、それを克服して見せた。後方待機から向こう正面で一気にまくり、3コーナーで早めに先頭に立ったスワーヴリチャード。最後は追撃を振り切って勝利を収めた。念願のGⅠ馬の仲間入りを果たし、約1億2000万円の本賞金を加算。
このままGⅠを勝ち続けるかと思われたが、そこから勝利から遠ざかり7連敗を喫する。しかし、その間もGⅠで4度の3着に入るなどコンスタントに活躍し、約2億円を獲得した。
そして迎えた5歳の秋、ジャパンカップで2つ目のGⅠタイトルを手にする。マカヒキ、レイデオロ、ワグネリアンと3世代の日本ダービー馬が揃う一戦で、スワーヴリチャードは中団待機から徐々に位置取りを上げると、直線では最内から鋭い末脚を発揮。見事1着でゴールした。GⅠ2勝目を挙げ、賞金約3億円を得た。
続く有馬記念を最後にターフを去ったが、国内外で合計9億円以上の賞金を獲得した。