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5位 ジャスタウェイ(9億940万円)
ワールドベストレースホースランキングで、日本調教馬として初めて世界一に輝いたジャスタウェイ。しかし、4歳春までは重賞勝ちこそあるものの、獲得賞金は約1億円程度で、後に世界一となるなど想像もつかなかった。
ところが、6月のエプソムカップを皮切りに、関屋記念、毎日王冠と3戦連続で2着に入り、充実ぶりを示す。そして迎えた天皇賞(秋)では、直線で1番人気のジェンティルドンナを鋭く追い詰め、並ぶ間もなく一気に抜き去ると、残り200m手前で堂々と先頭を奪取。最後は4馬身差の圧勝劇でG1初制覇を果たし、約1億3,000万円の賞金を獲得した。ここからジャスタウェイの快進撃が始まる。
年明け初戦の中山記念を快勝したジャスタウェイは、初の海外遠征となるドバイデューティーフリーに挑戦。1番人気に支持されると、世界を驚かせる圧巻のパフォーマンスを披露する。最終コーナーで鞍上・福永騎手が迷わず外を選択すると、直線でその末脚が爆発。10頭をごぼう抜きし、残り300mからは完全な一人旅。2着に6馬身1/4差をつける圧勝だった。
さらに、このレースでは従来のレコードを2秒以上も更新する1分45秒52の驚異的な時計を記録。優勝賞金約3億円を獲得し、レース後に発表されたワールドベストホースランキングでは単独1位となり、日本調教馬として史上初の世界ランク単独トップに輝いた。
帰国後の安田記念では、出走17頭中9頭がG1馬という超豪華メンバーが揃う中、不良馬場に苦しみながらもハナ差で勝利し、約1億円を獲得。秋には凱旋門賞に挑戦するなど勝利は挙げられなかったが、ジャパンカップでは2着に健闘した。こうして、世界一の座に輝いたジャスタウェイの生涯獲得賞金は9億円を超えたのであった。