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8位 ヒシイグアス(5億5,384万円)
中山記念2勝など重賞の勝ち鞍すべてが中山競馬場と、ハーツクライ産駒きっての中山巧者であったヒシイグアス。GⅠ勝利は挙げられなかったが、5億円以上の賞金を獲得した。
4歳末にオープン入りしたヒシイグアスは、5歳の中山金杯で1番人気に応えて、重賞初勝利。続く中山記念では、ゴールまで残り50m付近で抜け出し勝利、重賞2連勝を達成した。その後、天皇賞 (秋)でGⅠに初挑戦するが、エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの壁は厚く、連勝は4でストップした。それでも5着に入り、本賞金1500万円を獲得した。
続いて、初の海外遠征となる香港カップに出走。直線で外から追い込み、一時は先頭に立ったヒシイグアスだったが、内から海外実績豊富なラヴズオンリーユーに差され、僅かの差で2着に敗れた。この年は、重賞2勝、天皇賞(秋)5着、香港カップ2着という結果で、合計約2億円稼いでいる。
ハーツクライ産駒特有の成長力を見せるヒシイグアスは、6歳以降も重賞戦線で活躍。7歳となった中山記念では、2年ぶりに優勝し、重賞3勝目を飾った。2度目の香港カップでも3着と好走して、7歳シーズンでは約1億5000万円を得た。
8歳の引退までに息長く走ったヒシイグアスは、GⅠ勝利こそなかったものの得意の香港と中山での競走を中心に好走し、総獲得賞金は5億円を超えた。