【フェブラリーS走破タイム トップテン】砂のスピード王決定戦! 歴史上最も早く駆け抜けたのは?
text by 目白明
年明け最初のG1として定着しているフェブラリーステークス。ダート界のスピード自慢たちが集うこの一戦で、優勝タイムが速かった馬をランキング形式で紹介する。数々の名馬を輩出したこのレースを、最も速く走破したのはどの馬なのか。ランキングトップ10をじっくりと振り返っていく。
10位 2008年 ヴァーミリアン(タイム:1分35秒3 天候:晴 馬場:良)
第10位にランクインしたのは、GI/JpnIで通算9勝を挙げたヴァーミリアンが2008年に記録したタイム1分35秒3となった。
2008年のフェブラリーSは、ドバイワールドカップへ向け負けられないヴァーミリアンvs15頭の構図。ゲートが開くと、前年の皐月賞馬でダート初挑戦のヴィクトリーが先頭で引っ張る展開となる。これにデアリングハートとメイショウバトラーの牝馬2頭が続く。ヴァーミリアンはこれらを5、6番手の位置から追走した。
前半800mを46秒7で進むと、4コーナー楽な手応えで上がり、迎えた最後の直線。余力十分のヴァーミリアンは、3番人気のワイルドワンダーと並びかける。そして残り200mで、これまで溜めていた脚が弾ける。
最後は後続を引き離す横綱相撲で他馬を圧倒。「国内ではもはや敵なし」と思わせる勝利で、ダートGI5勝目を挙げた。