3億越えホース2頭に初の白毛馬も! 2025年デビュー予定、藤田晋氏の所有馬5選
人気スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』との関わりで知られる一方、馬主としても注目を集める藤田晋氏。馬主歴は長くはないものの所有馬はすでに多くの重賞を制している。特に昨年は国内のみの活躍にとどまらず、フォーエバーヤングやシンエンペラーが世界を舞台に活躍するなど、大きな躍進を遂げた。そんな藤田晋氏が所有する2歳馬の中から、5頭をピックアップして紹介する。
①ペイジャー
プロフィール
性別 | 牡馬 | |
生年月日 | 2023年2月23日 | |
毛色 | 鹿毛 | |
調教師 | 福永祐一【栗東】 | |
生産牧場 | ノーザンファーム | |
取引市場 | 2023年 セレクトセール | |
兄弟(姉妹)馬 | ピクシーナイト、フェーングロッテン | |
馬名の由来 | 小型無線機 |
5代血統表
最初に取り上げるのは、2023年の当歳セレクトセールにおいて3億3000万円で落札された鹿毛の牡馬、ペイジャー。同馬の半兄はピクシーナイト。2021年に3歳馬として史上6頭目となるスプリンターズSを制した名スプリンターだ。
モーリス産駒のピクシーナイトに対し、こちらはエピファネイア産駒。エピファネイア産駒の活躍馬にはサンデーサイレンスのクロスを持つ馬が多いが、そのクロスを持たない活躍馬だと、2023年の日本ダービーを制したダノンデサイルなどが挙げられる。父が変わることで距離適性がどのように変化するのかにも注目したい。
父がブラックタイドである半兄フェーングロッテンは3歳時から中距離以降で活躍しているため、同馬も距離が延びても対応できるポテンシャルを秘めているだろう。
同馬の預託先は、騎手時代にピクシーナイトを初のG1制覇に導いた福永祐一厩舎が選ばれた。福永師はピクシーナイトでスプリンターズSを制した際「キングヘイローにやっと恩返しできた」と語っていただけに、母の父にキングヘイローがいるこの血統への想いは並々ならぬものであると推察できる。
かつて福永師はキングヘイローと共にクラシック戦線に挑み、苦杯を舐めた。時が経ち、調教師となった彼の下へ縁深いキングヘイローの血を持つ素質馬が預託され、しかもそれが騎手時代の晩年にG1を勝たせた相棒の弟であるというのだから面白い。
様々な思いを胸に、ペイジャーがターフを駆ける姿が今から楽しみだ。早ければ6月のデビューとなる。