4位 グランアレグリア(10億7,381万円)
性別:牝馬
戦績:15戦9勝 [9-2-2-2]
主な勝ち鞍:桜花賞、安田記念、スプリンターズS、マイルCS、ヴィクトリアマイル
グランアレグリアは牝馬として史上6頭目となる賞金10億円突破を記録したまさに名牝だった。
GI初勝利は3歳時の桜花賞。前目の競馬から直線で先頭に立つと、あとは独走状態。2馬身半差の圧勝で桜の女王に輝いた。3歳時はこのGIのみで、ここまでの獲得賞金は約2億円ほどだったが、4歳になると快速女王の才能が一気に開花する。
古馬初戦の高松宮記念は、後方から追い込むものの2着に破れたが、続く安田記念では、最強女王アーモンドアイを相手に、直線に向くと抜群の手応えで抜け出し、外から追いすがるアーモンドアイらに2馬身半の差をつけ完勝。桜花賞以来のGI2勝目を飾り、約1.3億円を獲得した。
秋のスプリンターズステークスでは、前半がハイペースとなる中、後続外から進出したグランアレグリアは、強烈な末脚で抜き去りGI連勝、この勝利は、ディープインパクト産駒として初のスプリントGI制覇となった。
続くマイルチャンピオンシップでも外に出してから、一気の末脚で差し切り勝ちをおさめ。史上8頭目となる同一年の春秋マイルGI制覇を達成した。
この年のグランアレグリアは、GⅠレースの4戦のみだったが約4.5億円を稼いだ。そして、5歳になって更に賞金を上乗せさせる。
初の2000m戦となる大阪杯は破れたが、実績のあるマイルに距離を戻したヴィクトリアマイルは4馬身差の圧勝でGI5勝目を挙げた。この勝利で史上初となる、古馬芝マイルGI完全制覇を達成した。
続く安田記念は破れたが、引退レースとなったマイルチャンピオンシップでも、最後の直線で外から抜け出し、有終の美を飾った。この年は3億円以上を獲得した。
賞金が低い短距離レースを走りながらも、牝馬として史上6頭目となる賞金10億円を突破した。