7位 フィエールマン(7億926万)
性別:牡馬
戦績:12戦5勝 [5-3-2-2]
主な勝ち鞍:菊花賞、天皇賞(春)
長距離を得意としたステイヤーとして活躍したフィエールマンは、比較的成長が早いディープインパクト産駒においては、成長が遅くデビューは3歳の1月まで遅れた。
同期のディープインパクト産駒には2歳でGⅠを勝ったダノンプレミアム、日本ダービー馬ワグネリアンなど、早くから活躍する同期を尻目に、フィエールマンは馬体が出来上がるまでに時間を要した。
同期のGⅠ馬が休養する中、3歳7月に重賞を初制覇し、賞金を加算すると、3か月半の間隔を挟み、ぶっつけ本番でクラシック最終戦の菊花賞に出走した。
単勝7番人気の伏兵として挑んだこのレースでは、好スタートを切って道中は中団前めの追走し、直線では馬群を割って抜け出すと、早めに先頭に立ったエタリオウとの叩き合いをハナ差で制してGI初制覇を飾った。
キャリア僅か4戦での菊花賞制覇は史上最少となった。ここで約1.4億円獲得した。
持ち味の持久力を存分に発揮するべく、次に選んだ大舞台は翌年の天皇賞(春)。道中は中団の好位から追走し、2週目の3コーナー手前から、徐々に前に進出するフィエールマン。
直線では、同時に抜け出したグローリーヴェイズとの追い比べを、クビ差制してGI2勝目を飾り、約1.5億円を稼ぐと。翌年の天皇賞(春)も制し、天皇賞(春)だけで約3億円を獲得した。また連覇は史上5頭目の快挙であった。
GⅠは3000mを超えるレースの3勝のみだったが、中距離GⅠでもきっちりと、掲示板には入る堅実な走りで、引退まで12戦のみだったが、7億円以上の賞金を獲得した。