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8位 マカヒキ(6億3,978万円)

Makahiki
第56回京都大賞典を制したときのマカヒキ

性別:牡馬
戦績:28戦6勝 [6-2-2-18]
主な勝ち鞍:東京優駿、ニエル賞

 2016年日本ダービー馬マカヒキは、栄光を挫折を味わいながらもファンに愛され息長く現役を続けた傷だらけの日本ダービー馬だった。

 3連勝で迎えた皐月賞は、8番人気の伏兵ディーマジェスティの2着に破れたが、世代の王者を決める日本ダービーで栄光を掴む。

 これまでの後方待機と異なり、中団からレースを進めるマカヒキは最後の直線で、馬群で不利を受けながらも隙間を突いて一気に前に迫ると、最後は外から追い上げてきた、サトノダイヤモンドとの叩き合いとなり、僅か8センチの差で勝利をおさめた。

 不利を受けながらも諦めず懸命に走り、1着賞金の約2.3億円を獲得した。

 だが、この勝利後のマカヒキは3歳秋でフランスに遠征すると、凱旋門の前哨戦での勝利はあったが、その後は勝てない日々が長く続いた。それでも日本ダービー馬の意地なのか、GⅠでは時より掲示板に乗るなど、コツコツと獲得賞金を上乗せさせていく。

 そしてついに再び栄光を掴む瞬間がやってくる。8歳となった2021年の京都大賞典で、約5年振りの勝利をあげ、周囲をあっと言わせた。

 クラシック戦線でしのぎを削った同期たちは、とうに第二の馬生を過ごす中、懸命に走り続けた世代の日本ダービー馬は、9歳で引退するまでに、息長く走り続け6億3007万円を獲得した。

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