HOME » コラム » 競馬の基礎知識 » ディープインパクト産駒獲得賞金トップテン。11年連続リーディングサイアーを獲得。SSの正統後継者 » ページ 10

1位 ジェンティルドンナ(17億2,603万円)

Gentildonna
第32回ジャパンカップを制したときのジェンティルドンナ(写真右)

性別:牝馬
戦績:19戦10勝 [10-4-1-4]
主な勝ち鞍:桜花賞、優駿牝馬、秋華賞、ジャパンカップ、ドバイシーマクラシック、有馬記念

 ディープインパクト産駒初の三冠馬であり、産駒史上最も賞金を稼いだジェンティルドンナは、デビュー当初からその才能をいかんなく発揮していた。

 3歳初戦のシンザン記念で牡馬相手に重賞初制覇を達成。一躍クラシック候補として注目されると、続く桜花賞では中団後方から直線で真ん中を抜け出し、見事に1着でゴール。クラシック一冠目を獲得した。

 続くオークスでは後方4番手からレースを進め、直線で上がり3ハロン34秒2の鋭い脚を繰り出して一気に先頭へ。最後は後続に5馬身差をつける圧勝で二冠目を手にした。

 ディープインパクト産駒初の三冠へ挑んだ秋華賞では、単勝1.3倍の圧倒的な1番人気に支持された。レースでは中団で折り合い、直線ではクラシック戦線で競り合ったヴィルシーナとの叩き合いを7センチ差で制して勝利。史上4頭目となる牝馬三冠を達成した。父ディープインパクトも三冠馬であり、ジェンティルドンナは日本競馬史上初の親子三冠を成し遂げた。この三冠で合計約3億円を獲得している。

 その後も快進撃を続け、次走のジャパンカップでも勝利し約2億5000万円を獲得。古馬になるとさらに賞金を積み重ねていった。

 4歳時にはジャパンカップを連覇し、さらに2億5000万円を上乗せ。5歳時には中東ドバイの高額賞金レース、ドバイシーマクラシックで海外初勝利を挙げ、ここで約3億円を獲得した。

 さらに、引退レースとなった有馬記念では見事に制覇し、約2億円を追加。この結果、総獲得賞金は17億2603万円となり、ディープインパクト産駒の中で最も多くの賞金を獲得した競走馬となった。

【了】

(文●目白明

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