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ダノンデサイルコンビの「〇〇遠征」はベタ買い案件

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④安田翔伍×横山典弘 競馬場別成績

 ダノンデサイルでダービーを制した安田翔伍厩舎は回収値という意味ではありがたいタッグといえる。そもそもダノンデサイルのダービーは9番人気単勝4660円の人気薄だった。1984年以降では最年少ダービートレーナーに就いた安田翔伍師が横山典弘への信頼度を高めたきっかけが20年目黒記念を勝ったキングオブコージだろう。

 その前年にワンダーリーデルで武蔵野Sを制し、これを端緒にキングオブコージへの騎乗を依頼、条件戦から3連勝でGⅡ制覇と駆けあがった。これも自分の腕と馬へのアプローチを信頼してくれる厩舎に騎乗するという横山典弘流のあらわれ。ダノンデサイルも師との入念なコミュニケーションの成果だ。

 ダービーはこのコンビの象徴である。これはデータにもしっかり反映されており、東京、中山の関東圏での勝率が高い。地元の京都阪神は当然だが、関東圏での強さが買いどころ。東京は単複回収値261、106、中山は183、106で、3着内率は50.0%もある。安田翔伍厩舎の関東遠征に横山典弘が帯同するようなら、これは勝負気配。22年3-0-0-5、23年1-0-1-4、24年2-1-2-6(除外1)。重賞4-0-3-10、オープン1-1-0-3、3勝クラス2-0-0-5とメイン級で結果を残す。

⑤ ※特注 安田翔伍×横山典弘×東京・中山 成績

 さらに絞るなら、騎手の起用に注目すべきだ。前走も横山典弘が手綱をとり、引き続き関東遠征に帯同という明らかな勝負気配なら、さらに確率は上昇する。単複回収値は347、115と単複ベタ買い案件だ。

 これが前走関西圏出走で継続だと6-0-2-6 勝率42.1%、複勝率57.9%、単複回収値493、154とパラダイス。関西で騎乗し、次走遠征、そこに横山典弘がいれば、鬼に金棒だ。ちなみに関西圏でも前走京都阪神に限ると、5-0-2-2で、ほぼ凡走がない世界になる。

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