HOME » コラム » 「G1はルメールを買っておけ」は本当か? ルメール様と1番人気の関係性を細かく検証【阪神JF】 » ページ 3

ルメール様の1番人気時の成績詳細

では、話を戻して、ルメール様の1番人気騎乗時詳細についてみていこう。

まずはクラス別の成績を出してみた。
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基本的には新馬戦や、未勝利戦での成績が良いことが分かる。G3あたりの成績が一見悪く見えるが、平均出走頭数も多く、複勝率が上がりにくい条件であることを考えると、そこまで意識する必要はないだろう。

何より頭がおかしいのがG1での成績である。

一番頭数が揃い、勝率や複勝率が低く出やすいG1において、驚異的な成績を出している。

勝負強いを通り越して、頭おかしいのレベルであるが、これが神たる所以なのだろう。

「G1はルメールを買っておけ」と言われる所以である。

次に競馬場別に出してみた。

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※ルメール様は福島と小倉では騎乗数が少ないため参考外

ルメール様はやはり東京コースがお好きなようである。(そして中京は鬼門)

また、今回阪神ジュベナイルフィリーズが行われる京都コースも相性は良い方と言って良いだろう。

では次に脚質別のデータを見てみよう。
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これはルメール様の特色が良く出たデータとなった。

一般的に逃げ・先行のほうが成績が良いのが競馬の常識であるが、ルメール様の場合は、脚質によってほとんど差が出ないという結果になった。

逃げ・先行のほうが過剰人気するためという側面もあるだろうが、差しや追い込みの場合でも、常に馬の実力を発揮させることがルメール様の場合は可能であるという要素もあるだろう。

さすがルメール様である。

次に乗り替わり別のデータを見てみよう。(今走人気が1番人気)
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勝率は乗り替わり時の方が高く、複勝率は継続騎乗の方が高いというなんとも言えない結果が出た。

ちなみに前走騎手別に複勝率を出したのが下記の図である。
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武藤さんからルメールさんへの乗り替わり時に1番人気になっていたら、嘘みたいに信頼できることが分かる。

他にも大野さん、佑介さん、菅原さん、田辺さんあたりの名前を見ると、先行意識が低い騎手からルメールさんに乗り替わった時が狙い目ということなのかもしれない。

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