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Epiphaneia
第34回ジャパンカップを制したときのエピファネイア

⑧2014年(勝ち馬エピファネイア)

ジェンティルドンナが史上初のジャパンカップ連覇を達成した翌年となる、2014年のジャパンカップ

この年の注目はもちろん、3連覇を目指して出走していたジェンティルドンナ。5歳シーズンはドバイシーマCを勝利後、宝塚記念と天皇賞(秋)で連敗を喫していたが、ジャパンカップでは過去2戦2勝と抜群の相性を誇るムーア騎手とのコンビが復活。東京2400も過去3戦3勝の負けなしと舞台適性が高く、単勝1番人気に支持されていた。

続く2番人気は、3歳牝馬のハープスター。最後方から直線一気で桜花賞を制したように、ポテンシャルの高さは世代屈指であった。札幌記念でゴールドシップとの一騎打ちを制し、続く凱旋門賞でも6着に健闘。その凱旋門賞帰りでジャパンカップに出走していた。

 そして3番人気は、同じく凱旋門賞に出走した5歳牡馬のジャスタウェイ。二千までしか勝ち鞍はなかったが、その中で挑戦した凱旋門賞で8着。大きく崩れなかった点から、距離は問題ないと判断。3歳時のダービー以来となる、国内での2400m戦出走となった。この3頭が上位人気に推され、発走を迎えた。

 レースは、サトノシュレンがハナを切り、タマモベストプレイが2番手を追走。ジェンティルドンナは中団前めのインコースにつけ、ジャスタウェイジェンティルドンナを見るような位置どり。ハープスターは定位置とも言える後方集団から進めていた。

 前半1000mの通過は59秒6と淀みのないペースで進み、3〜4角の中間あたりで後退し始めたサトノシュレンに代わって、タマモベストプレイが先頭へと立って4角を回り、最後の直線へと向かう。

 直線に入ると、先頭のタマモベストプレイの外から、好位のインで脚をためていたエピファネイアが持ったままで並びかける。残り400mで先頭に立ってから追い出されると、後続をジリジリと突き離していく。

 その進路をなぞるように内を伸びてきたジェンティルドンナや、外に出して追い込んできたジャスタウェイなどが2番手争いを繰り広げるが、それを尻目にエピファネイアは独走状態。

 最後は2着に4馬身の差をつけて勝利した。外を伸びたジャスタウェイが2着となり、馬群をさばいて追い込んできたスピルバーグがさらに半馬身差の3着に入った。

 勝ったエピファネイアは、前年の菊花賞以来1年以上ぶりの勝利を挙げ、2つ目のG1タイトルを獲得。4歳シーズンに入ってからは、大阪杯、クイーンエリザベス2世C、天皇賞(秋)といずれも連対すら外していたが、スミヨン騎手との初コンビで一変を見せた。

 翌年に現役を引退した後は、種牡馬として活躍馬を多数輩出。そして2024年には、産駒のダノンデサイルがダービーを制覇。父がキズナの2着に惜敗したダービーのタイトルを、息子がプレゼントする形となった。

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