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GⅠジャパンカップのデータ分析【レースレコード・過去の結果 – 1981年以降 】

1981年「世界に通用する馬作り」を目標に掲げ創設されたジャパンカップ。グレード制が導入された1984年にG1格付けされ、1992年には日本初の国際G1に指定された。 国内の強豪馬が集うのはもちろん、海外の有力馬も参戦することで注目を集める。本記事では、過去10年間の傾向を分析するとともに、歴代優勝馬の一覧を振り返る。[1/2ページ]

過去10年の傾向(2015〜2024年)

2024年ジャパンカップを制した時のドウデュース
2024年ジャパンカップを制した時のドウデュース

 

◯1番人気の成績

勝率:60.0%
連対率:70.0%
複勝率:90.0%

過去10年のジャパンカップでは、1番人気の信頼度は極めて高い。勝率は60%、連対率70%、そして、複勝率にいたっては90%である。

1番人気が馬券圏外に敗れたのは、2019年でレイデオロ(単勝4.2倍,11着)の1頭のみ。その年も、1着スワーヴリチャード(3番人気)→2着カレンブーケドール(5番人気)→3着ワグネリアン(2番人気)という結果で、1番人気こそ敗れたものの比較的堅い決着となった。

◯3連単の配当傾向

平均値:16,255円
中央値:11,595円
最高値:53,920円(2015年 ショウナンパンドラ)
最低値:1,130円(2023年 イクイノックス)

過去10年の3連単配当の中央値は約11,595円で、G1レースとしては比較的落ち着いた水準となっている。これは、1番人気の信頼度が高く、上位人気による決着が多いことを反映した結果といえる。

最も配当が低かったのは2023年で、イクイノックス(1番人気)が勝利した際の3連単はわずか1,130円であった。

一方、最高配当は2015年の53,920円で、勝ったのはショウナンパンドラ(4番人気)。この年を除けば、3連単が2万円を超えたのは、キタサンブラックが勝利した2016年(36,260円)と、ドウデュースが勝った2024年(22,390円)の2回のみである。

◯走破タイム傾向(※重・不良を除く)

平均タイム:2分23秒7
最速タイム:2分20秒6(2018年 アーモンドアイ)
最遅タイム:2分25秒8(2016年 キタサンブラック)

過去10年の良馬場開催(9回)における平均走破タイムは、2分23秒台後半となっている。2018年にはアーモンドアイがレコードとなる2分20秒6を叩き出しており、馬場状態によっては極めて速い時計が求められる。

直近4年の優勝馬はいずれも上がり3ハロン33秒台以下の末脚を発揮しており、2024年のドウデュースにいたっては32.7秒という異例の切れ味を記録した。

この傾向から、勝敗を分けるのは直線の「キレ」であるといえる。なお、良馬場開催で上がり3ハロンが35秒台となった優勝馬は過去10年で存在しない。

◯ジャパンカップ 馬番別成績(2015〜2024年)

※出走数=各年の頭数に応じた実出走回数。

馬番 出走数 1着 2着 3着 勝率 連対率 複勝率
1 10 3 2 1 30.0% 50.0% 60.0%
2 10 3 1 1 30.0% 40.0% 50.0%
3 10 1 0 1 10.0% 10.0% 20.0%
4 10 0 0 2 0.0% 0.0% 20.0%
5 10 1 0 1 10.0% 10.0% 20.0%
6 10 1 2 0 10.0% 30.0% 30.0%
7 10 0 2 0 0.0% 20.0% 20.0%
8 10 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
9 10 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
10 10 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
11 10 0 0 1 0.0% 0.0% 10.0%
12 10 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
13 10 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
14 10 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
15 8 1 1 0 10.0% 20.0% 20.0%
16 6 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
17 6 0 0 2 0.0% 0.0% 33.3%
18 4 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
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