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GⅠマイルチャンピオンシップのデータ分析【レースレコード|過去の結果 -1984年以降 】

マイルチャンピオンシップは、秋のマイル王を決める注目のG1である。日本屈指のマイラーたちが世代を越えて集結し、毎年激戦が繰り広げられる。この記事では、過去10年間の傾向を分析するとともに、歴代優勝馬の一覧を振り返る。[1/2ページ]

2021年マイルCSを制した時のグランアレグリア
2021年マイルCSを制した時のグランアレグリア

◯1番人気の成績

勝率:20%
連対率:30%
複勝率:40%

過去10年のマイルチャンピオンシップでは、1番人気の信頼度はやや低い。勝率は20%、連対率30%、複勝率40%と、人気が割れるていることからもわかる。馬券外に敗れた1番人気の馬はシュネルマイスター(2023年:単勝2.5倍 7着)を除いて、全て3倍台だった。

また1番人気で単勝オッズが3倍以上で馬券に入ったのは、2015年イスラボニータ(単勝3.2倍3着)の一頭のみだった。

一方で1番人気が1倍台となった場合は2回、連覇を果たしたグランアレグリアのみ。

◯3連単の配当傾向

平均値:61,208円
中央値:35,040円
最高値:176,490円(2023年 ナミュール)
最低値:4,480円(2020年 グランアレグリア)

過去10年の3連単配当の中央値はおよそ35000円で、比較的落ち着いた水準。1番人気の信頼度は決して高いとはいえないが、そこまでの波乱が起きることも少ない。

最も低配当だったのは2020年で、グランアレグリア(1番人気)→インディチャンプ(3番人気)→アドマイヤマーズ(5番人気)という人気馬3頭で決着し、3連単はわずか4,480円だった。

最高配当は2023年で、ナミュール(5番人気)→ソウルラッシュ(3番人気)→ジャスティンカフェ(7番人気)、3連単は17万円超の高配当決着となった。1番人気のナミュールは当日の乗り替わりで藤岡康太騎手が代打騎乗しG1初優勝を果たした。

◯走破タイム傾向(※重・不良を除く)

平均タイム:1分32秒8
最速タイム:1分32秒0(2020年 グランアレグリア、2024年 ソウルラッシュ)
最遅タイム:1分33秒8(2017年 ペルシアンナイト・稍重)

過去10年の平均走破タイムは1分32秒台後半。阪神開催だった2021~2023年含め、それなりの速いタイムは出ているが、1分31秒台のタイムは出ていない。

優勝馬のほとんどが、上がり3ハロン33秒台以上の末脚を使うことから、キレ味が求められるレースといえる。

◯マイルチャンピオンシップ 馬番別成績(2015〜2024)

※出走数=各年の頭数に応じた実出走回数。

馬番 出走数 1着 2着 3着 勝率 連対率 複勝率
1 10 1 1 0 10.0% 20.0% 20.0%
2 10 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
3 10 0 2 1 0.0% 20.0% 30.0%
4 10 1 0 1 10.0% 10.0% 20.0%
5 10 1 0 2 10.0% 10.0% 30.0%
6 10 0 0 1 0.0% 0.0% 10.0%
7 10 0 0 2 0.0% 0.0% 20.0%
8 10 0 2 0 0.0% 20.0% 20.0%
9 10 0 0 0 0.0% 0.0% 0.0%
10 10 1 1 0 10.0% 20.0% 20.0%
11 10 0 1 0 0.0% 10.0% 10.0%
12 10 1 0 0 10.0% 10.0% 10.0%
13 10 1 0 1 10.0% 10.0% 20.0%
14 10 0 1 1 0.0% 10.0% 20.0%
15 10 0 0 1 0.0% 0.0% 10.0%
16 10 3 0 0 30.0% 30.0% 30.0%
17 8 0 1 0 0.0% 12.5% 12.5%
18 4 1 0 0 25.0% 25.0% 25.0%
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