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GⅢファンタジーステークスのデータ分析【レースレコード|過去の結果 -1996年以降 】

ファンタジーステークスは、京都競馬場の芝1400メートルで行われる2歳牝馬限定のG3競走。阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)への重要な前哨戦として位置づけられており、将来のクラシック戦線を占う注目の一戦である。スピードと瞬発力を兼ね備えた若き牝馬たちが、才能を競い合う舞台となっている。[1/2ページ]

■過去10年間のデータ(2015年~2024年)

1997年ファンタジーSを制した時のロンドンブリッジ
1997年ファンタジーSを制した時のロンドンブリッジ

◯1番人気の成績

勝率:30%
連対率:50%
複勝率:70%

 過去10年のデータでは、1番人気の複勝率は70%と高く、信頼度は一見高そうに見える。しかし、直近3年間(2022年〜2024年)は、1番人気が馬券圏外に敗れており、安定感に欠ける。

 この10年で1番人気が勝利したのはミスエルテ(2016年・単勝1.4倍)、ダノンファンタジー(2018年・単勝1.5倍)、メイケイエール(2020年・単勝2.5倍)の3頭のみ。
 
 一方で、2022年のリバーラ(10番人気・単勝70.7倍)や2023年のカルチャーデイ(15番人気単勝70.8倍)など、人気薄の激走もあり、波乱要素も十分にあるレースといえる。

 

◯三連単の配当傾向

平均値:363,302円
中央値:32,550円
最高値:2,306,370円(2023年 1着カルチャーデイ)
最低値:2,670円(2021年 1着ウォーターナビレラ)

 過去10年の三連単平均配当は約36万円台と波乱傾向が強い。

 特に2023年のカルチャーデイ(15番人気)が制した年は、230万超の超高配当が飛び出すなど、大荒れとなっている。

 一方で、1〜3番人気で決着した2021年は2,670円と低い配当で、三連複はわずか530円だった。

 馬の能力を測るのが難しい2歳牝馬戦ということもあり、配当の振れ幅が極めて大きいレースといえる。

◯走破タイム傾向(※重・不良を除く)

平均タイム:1分21秒3
最速タイム:1分20秒1(2020年・阪神・良 1着メイケイエール)
最遅タイム:1分22秒9(2017年・京都・良 1着ベルーガ)

 良馬場で行われた年の平均走破タイムは1分21秒台前半で、近年はスピード決着になることが多い。

 最速は2020年、メイケイエールが記録した1分20秒1(阪神開催)で、このタイムはレースレコードとなっている。

 近年は高速馬場の影響により、2歳戦としては高いスピード適性と瞬発力が求められるレースとなっている。

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