ルメール様と川田さんの東京競馬場での対決成績
ただ、天皇賞(秋)はルメール様の庭である東京競馬場で行われる。なので「東京競馬場ではさすがの川田さんも分が悪いのではないか?」と考える人もいるかもしれない。
実際、ルメールさんと川田さんの競馬場別成績は下記になる。
■ルメール様の競馬場別成績
■川田さんの競馬場別成績
これを見れば、ルメール様は東京競馬場を最も得意としており、逆に川田さんは東京競馬場を最も苦手としていることが分かるだろう。
そういうわけで、ルメール様と川田さんの直接対決での成績を東京競馬場に限定して出してみた。
東京競馬場での対戦は全部で87回であったが、ルメール様46勝、川田さん41勝とここでもほぼ互角の勝負を演じている。
さすが川田大魔王である。
東京競馬場は苦手とはいえ、ルメール様が相手の時は本気を出すのだろう。この条件下の時は、東京競馬場だからといって減点してはいけないことが分かる。
最後にG1での直接対決についても調べてみよう。
記憶に新しいところでは、去年の天皇賞で、1番人気イクイノックス(ルメール様)が2番人気リバティアイランド(川田さん)をくだしたレースが思い出されるが、通算ではどうだろうか?
調べてみたところ、これまでG1での対決、俗にいう神話対決は全部で22回あり、ルメール様13勝、川田さん9勝であった。
ここでは少しルメール様に軍配が上がっていると言えるだろうか。
が、勝負が決したというほどの差はついていないことは間違いなく、これからも2人の物語は続いていくことだろう。
最後に、ルメール様と川田さんが1番人気と2番人気を分けあった時、二人での決着になる確率について述べておきたい。
二人で決まった回数は358回中79回であった。つまり二人で決まる確率は22%しかない。これを高いと見るか、低いとみるかは人それぞれだろうが、どちらかが飛ぶ確率は低くはないことは頭に入れてほしい。
(ちなみに二人とも馬券圏外に飛んだケースが45回あった。つまり10回に1回以上は二人とも馬券圏外に飛んでいるので、ご注意いただきたい。)
以上が、私の「ルメール神vs川田大魔王」考察である。
川田さんファンには、川田さんのことを大魔王と称していることを心よりお詫びしたい。(川田さんファンの気分を害していないことを心より祈る)
正義とは必ずしも絶対的なものではない。
誰かの正義は誰かにとっての悪である。
ルメール教を信奉している私からすると川田さんは大魔王になるが、川田さんを信奉している方からすると、川田さんが神であり、ルメール様が大魔王であろう。
つまり、私は決して川田さんを絶対悪だと思っているわけではない。ただ単にルメール様が好きすぎるというだけである。
どうかご容赦いただきたい。
で、そんな私の天皇賞予想だが、◎レーベンスティールである。
正義は勝ち、悪は滅びなければならない。
(文●中毒じゃない象さん)