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Bubble Gum Fellow
第114回天皇賞(秋)を制したときのバブルガムフェロー

③1996年(勝ち馬バブルガムフェロー)

 プレクラスニーと江田照男騎手のコンビによる勝利から5年が経った1996年の天皇賞(秋)。この年は、非常に豪華なメンバーによる一戦となった。

 1番人気に支持されたのは、6歳(現5歳)のサクラローレル。1年以上の長期休養明けから重賞3連勝で挑んできたサクラローレルは、同年の天皇賞(春)も制覇。天皇賞春秋制覇のかかる一戦となっていた。

 2番人気は5歳(現4歳)のマーベラスサンデー。こちらはここまで9戦8勝。G1初挑戦と、現時点での格的には少し見劣ってはいたが、現在6連勝中と勢いは一番であった。

 3番人気は4歳(現3歳)のバブルガムフェロー。3歳(現2歳)時に朝日杯3歳S(現朝日杯FS)を制した素質馬であったが、皐月賞目前で骨折。春のクラシックには出走できず、復帰戦の毎日王冠では古馬勢相手に3着となっていた。

 4番人気は5歳(現4歳)のマヤノトップガン。菊花賞、有馬記念、宝塚記念と3つのG1タイトルを獲得しており、実績は断然。しかし、直前のオールカマーでサクラローレルに完敗しての4着ということで、4番人気には甘んじていた。この上位4頭が単勝10倍を切るオッズで、発走を迎えた。

 レースは、トウカイタローがハナを切り、有力馬の中では好位につけたバブルガムフェローが一番前の位置どり。その後ろにマヤノトップガンがつけて、マーベラスサンデーは中団からの競馬。サクラローレルは後方で脚をためる展開となった。前半1000mの通過は60秒3という遅めの流れで進み、そのまま4角を回って最後の直線へと向かう。

 前は、逃げるトウカイタローにカネツクロスが2番手から並びかける。しかし、その外へと出したバブルガムフェローとマヤノトップガンが一気に交わし、さらにその外からマーベラスサンデーも追い込んでくる。

 サクラローレルも一緒に伸びてきたが、外をマーベラスサンデーにブロックされ、進路を確保できずに苦しい形。人気4頭による争いは、ラストでもうひと伸びを見せたバブルガムフェローが勝利。

 最後に力尽きたマヤノトップガンが半馬身差の2着。最後は4頭の最内を突いたサクラローレルがクビ差の3着に続き、マーベラスサンデーはさらにアタマ差の4着となった。

 激戦を制したバブルガムフェローは、戦後初となる4歳(現3歳)馬による天皇賞(秋)制覇を達成した。その後はG1タイトルには縁がなかったが、敗れた2.3.4着馬はいずれもその後にG1を優勝。非常にハイレベルなメンバーの集まった一戦であった。

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