GⅡアルゼンチン共和国杯のデータ分析【レースレコード|過去の結果 -1980年以降 】
1963年、アルゼンチンとの友好と親善の一環として「アルゼンチンジョッキークラブカップ」の名称で創設されたアルゼンチン共和国杯。1984年に、秋の目黒記念に代わるレースに位置づけ以来、目黒記念と同じ東京芝2500mのハンデG2として行われている。ジャパンカップや有馬記念を目指す実力馬たちが集う一戦として注目を集める。[1/2ページ]
■過去10年間のデータ(2015年~2024年)

◯1番人気の成績
勝率:40%
連対率:60%
複勝率:70%
過去10年のアルゼンチン共和国杯では、1番人気の信頼度が極めて高く、勝率は70%、複勝率は70%である。
また、1番人気に応えて勝った馬には、ゴールドアクター(2015年)、スワーヴリチャード(2017年)、オーソリティ(2021年)など、その後G1を制した馬がいる。
一方で1番人気が馬券圏外に敗れたのは、2022年のテーオーロイヤル(単勝3.0倍・6着、57.5kg)と、2020年のユーキャンスマイル(単勝2.3倍・4着、前走・58.0kg)、2016年のモンドインテロ(単勝3.4倍・4着、前走・56.5kg)のみとなっている。
◯三連単の配当傾向
平均値:70,804円
中央値:14,570円
最高値:231,270円(2024年 1着ハヤヤッコ)
最低値:8,290円(2016年 1着シュヴァルグラン)
過去10年(※2023年の同着年を除く)の三連単平均配当は約7万円と、大幅に荒れる傾向ではないことを示している。
とはいえ、2024年には10番人気ハヤヤッコの激走により23万円超の高配当が出るなど、年によって波乱の要素もある。
上位人気が順当に走り、三連単が1万円を切ったのは、過去10年では1度(2023年を除く)しかなかった。これはハンデ戦であるため、人気が分散しやすい傾向が影響していると考えられる。
◯走破タイム傾向(※重・不良を除く)
平均タイム:2分31秒4
最速タイム:2分29秒0(2024年・東京・良 1着ハヤヤッコ)
最遅タイム:2分33秒7(2018年・東京・良 1着パフォーマプロミス)
良馬場で行われた過去9回の平均走破タイムは2分31秒台前半。全体としてはペースや展開による時計差が大きく、2秒以上の開きが生じる年も多い。
最速は2024年のハヤヤッコで、上がり34秒台の鋭い末脚を繰り出した高速決着。一方、2018年のパフォーマプロミスの年はスローペースで流れ、2分33秒台を要した。
東京芝2500メートルらしく、瞬発力と持続力のバランスが問われる一戦である。



