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【京都・芝3000mのコース解説】特徴と傾向は? 脚質・馬番・種牡馬データを分析

text by 福本典明
2025年菊花賞を制した時のエネルジコ
2025年菊花賞を制した時のエネルジコ

2026年10月25日(日)に行われる菊花賞(GⅠ)。舞台となる京都芝3000mについて、脚質・馬番・種牡馬別の成績とコースの特徴を分析する。[1/1ページ]
※集計対象:2016年1月1日~2026年10月23日に京都競馬場の芝3000mで行われた全18レース(菊花賞・万葉ステークス・古都ステークス)。

■京都・芝3000メートル

【主な重賞】

・菊花賞(GⅠ)

 京都・芝3000mで現在行われるのは、菊花賞(GⅠ)、万葉ステークス(OP)、古都ステークス(3勝クラス)の3レースのみ。施行機会が限られる特殊なコースだ。

 向正面の3コーナー手前からスタートし、右回りの外回りコースを1周半する長距離戦。スタートから最初の3コーナーまでは約200mと短く、ほどなく上り坂を迎える。その後は4コーナーにかけて坂を下り、スタンド前を通過する。

 2周目の向正面から再び坂を上り、3コーナー付近の頂上を越えると4コーナーに向けて下っていく。

 最後の直線はAコース使用時で403.7mあり、ゴール前は平坦。3000mを走り切るスタミナに加え、道中の折り合いや、2周目の坂でどのタイミングから仕掛けるかという騎手の判断力も重要になる。

■脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 3- 0- 1- 17/ 21 14.30% 14.30% 19.00%
先行 6- 8- 9- 41/ 64 9.40% 21.90% 35.90%
中団 5- 8- 6- 75/ 94 5.30% 13.80% 20.20%
後方 1- 2- 2- 70/ 75 1.30% 4.00% 6.70%
まくり 3- 0- 0- 2/ 5 60.00% 60.00% 60.00%

 2016年以降では、逃げが21戦3勝で勝率14.3%。先行も64戦6勝で勝率9.4%、複勝率35.9%と安定している。

 一方、中団は勝率5.3%、後方になると勝率1.3%、複勝率6.7%まで低下。長距離戦だけに直線だけで差し切るのは難しく、ある程度前で運ぶか、勝負どころまでにポジションを上げられる馬を重視したい。

 また、道中で動いてくるまくり脚質は5頭中3勝、勝率60.0%と高い水準。

 2025年菊花賞のエネルジコも1角15番手から徐々に進出し、3角8番手、4角4番手まで押し上げて勝利した。

 2023年のドゥレッツァは序盤から先頭に立って押し切り、2024年アーバンシックも8番手から3角5番手、4角3番手へ進出している。

 ただし、ここで注目したいのは、この3頭の鞍上がいずれもC.ルメール騎手だったという点だ。

 逆にルメール騎手以外に道中で動いた馬たちは着外も多く、2023年菊花賞のサヴォーナ(池添謙一騎手・5着)、2017年のダンビュライト(武豊騎手・5着)となっていることから、単純に道中で動けばよいわけではなさそうだ。

■馬番別成績

馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1番 0- 0- 1- 17/ 18 0.00% 0.00% 5.60% 0 18
2番 2- 1- 4- 11/ 18 11.10% 16.70% 38.90% 181 104
3番 2- 0- 2- 14/ 18 11.10% 11.10% 22.20% 18 46
4番 1- 1- 1- 15/ 18 5.60% 11.10% 16.70% 34 64
5番 2- 1- 0- 15/ 18 11.10% 16.70% 16.70% 48 31
6番 2- 1- 1- 14/ 18 11.10% 16.70% 22.20% 188 58
7番 1- 3- 1- 13/ 18 5.60% 22.20% 27.80% 37 83
8番 1- 1- 1- 15/ 18 5.60% 11.10% 16.70% 36 28
9番 1- 3- 0- 13/ 17 5.90% 23.50% 23.50% 22 48
10番 1- 0- 1- 12/ 14 7.10% 7.10% 14.30% 36 38
11番 0- 1- 0- 13/ 14 0.00% 7.10% 7.10% 0 35
12番 1- 0- 0- 12/ 13 7.70% 7.70% 7.70% 111 34
13番 2- 2- 2- 6/ 12 16.70% 33.30% 50.00% 68 110
14番 0- 1- 3- 6/ 10 0.00% 10.00% 40.00% 0 280
15番 1- 2- 0- 7/ 10 10.00% 30.00% 30.00% 31 72
16番 0- 1- 0- 8/ 9 0.00% 11.10% 11.10% 0 26
17番 1- 0- 1- 7/ 9 11.10% 11.10% 22.20% 81 75
18番 0- 0- 0- 7/ 7 0.00% 0.00% 0.00% 0 0

 馬番別成績で最も目立つのは13番だ。12戦2勝、2着2回、3着2回で勝率16.7%、複勝率50.0%を記録している。

 2017年菊花賞のキセキ、24年のアーバンシックはいずれも13番から勝利しており、重賞実績も申し分ない。

 2番も18戦2勝で勝率11.1%、複勝率38.9%。単勝回収値181、複勝回収値104と回収面でも優秀だ。

 一方、1番は18戦して勝利がなく、複勝率も5.6%。最内だから距離ロスを抑えられるとは限らない点には注意したい。

 外寄りの馬番にも好走例はある。2023年の菊花賞では、ドゥレッツァが17番から勝利しており、外枠というだけで評価を下げる必要はなさそうだ。

 中ほどの馬番も苦戦傾向にある。7~12番はいずれも勝率が10%を下回り、合計でも94戦5勝、勝率5.3%、複勝率17.0%と低調だ。内外の極端な馬番だけでなく、中枠についても過信は禁物だろう。

 もっとも、京都・芝3000mは施行機会が限られ、馬番別の出走数も決して多くない。数字の偏りを過大評価せず、枠順による有利不利はあくまで参考材料の一つとして捉えたい。

2023年菊花賞を制したドゥレッツァ
2023年菊花賞を制したドゥレッツァ

■種牡馬別成績

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
ディープインパクト 4- 1- 2-17/24 16.70% 20.80% 29.20% 101 113
ドゥラメンテ 2- 0- 1- 3/ 6 33.30% 33.30% 50.00% 185 85
ゴールドシップ 1- 3- 0- 8/12 8.30% 33.30% 33.30% 51 75
エピファネイア 1- 2- 0- 9/12 8.30% 25.00% 25.00% 19 54
ルーラーシップ 1- 2- 0- 9/12 8.30% 25.00% 25.00% 37 60
サトノクラウン 1- 2- 0- 1/ 4 25.00% 75.00% 75.00% 235 147
オルフェーヴル 1- 0- 1-10/12 8.30% 8.30% 16.70% 25 56
マンハッタンカフェ 1- 0- 0- 5/ 6 16.70% 16.70% 16.70% 283 66
タイキシャトル 1- 0- 0- 2/ 3 33.30% 33.30% 33.30% 566 126
フジキセキ 1- 0- 0- 1/ 2 50.00% 50.00% 50.00% 255 90
ナカヤマフェスタ 1- 0- 0- 1/ 2 50.00% 50.00% 50.00% 1165 160
ドレフォン 1- 0- 0- 0/ 1 100.00% 100.00% 100.00% 660 220
スワーヴリチャード 1- 0- 0- 0/ 1 100.00% 100.00% 100.00% 370 160
イスラボニータ 1- 0- 0- 0/ 1 100.00% 100.00% 100.00% 680 170
キングカメハメハ 0- 2- 3-12/17 0.00% 11.80% 29.40% 0 100
ステイゴールド 0- 2- 0-10/12 0.00% 16.70% 16.70% 0 55
キズナ 0- 1- 2-12/15 0.00% 6.70% 20.00% 0 46
ディープスカイ 0- 1- 1- 0/ 2 0.00% 50.00% 100.00% 0 495
スウェプトオーヴァーボード 0- 1- 0- 0/ 1 0.00% 100.00% 100.00% 0 180
アドマイヤドン 0- 1- 0- 0/ 1 0.00% 100.00% 100.00% 0 290

 現役種牡馬ではサトノクラウン産駒の好成績が目立つ。出走数は4戦と少ないものの、1勝、2着2回で勝率25.0%、連対率75.0%、複勝率75.0%。単勝回収値235、複勝回収値147と回収面でも優秀で、出走してきた際には注目したい血統だ。

 ゴールドシップ産駒も12戦1勝、2着3回で連対率・複勝率ともに33.3%。長距離適性をイメージしやすい血統だが、実際の成績にもその特徴が表れている。

 エピファネイア産駒は12戦1勝、2着2回で連対率25.0%。突出した数字ではないものの、一定の安定感を示している。

 一方、キズナ産駒は15戦して勝利がなく、複勝率は20.0%。3着以内には一定数入っているものの、勝ち切れていない点は気になるところだ。

■京都芝3000mで狙いたい馬

 単純な瞬発力勝負にはなりにくく、道中で折り合いをつけながら、勝負どころから長く脚を使える馬を狙いたい。

 脚質では逃げ・先行が優勢だが、特に注目したいのは、道中でポジションを上げられるタイプだ。

 2025年エネルジコのように後方から早めに進出する競馬も有効である。ただし、騎手の判断力も重要になるため、一概に信用はできないところだ。

 馬番では13番が勝率16.7%、複勝率50.0%と好成績で、2番も回収値を含めて優秀。

 血統面ではサンプルの少なさを考慮しなければならないが、好成績を残すサトノクラウン産駒や、安定感のあるゴールドシップ産駒をチェックしておきたい。一方、キズナ産駒は15戦未勝利と勝ち切れておらず、勝ち馬候補として評価する際には慎重な判断が必要だろう。

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