世代間レベルの比較とボンドガールの評価
2024年の3歳馬について、玉嶋は「牡馬の方がちょっとレベルが高いのかな?」と推測する。予想屋マスターは「基本は牡馬の方がハイレベルのことが多い」としつつも、「たまにクロノジェネシス、リスグラシュー、アーモンドアイ、グランアレグリアあたりの世代だと、牝馬が異常にハイレベルっていうこともたまにはある」と補足している。
一方で、古馬牝馬の低調さも話題に挙がる。玉嶋は2023年のエリザベス女王杯やヴィクトリアマイルの結果を例に挙げ、レベルの低下を指摘する。予想屋マスターも同意し、「中距離路線でも(クイーンステークスでコガネノソラ、ボンドガールがワンツー)、古馬の牝馬が3歳牝馬に負けちゃうという現象が起きている」と分析している。
さらに今週の秋華賞にも出走するボンドガールの2.3歳時のローテーションを例に挙げ、玉嶋は「牡馬に挑むのは、ちょっと背伸びしすぎたんじゃないかな?」と疑問を呈した。
予想屋マスターは「ボンドガールは『伝説の新馬戦』が武勇伝っぽくなっているだけで。デビュー戦のメンバーは確かに強かった。でもボンドガール自身は好位のインでロスなく乗っての勝利。あれが衝撃的に見えただけで、実はこんなもんだったという説もある」と、ボンドガールについて考察している。
~玉嶋亮 新刊情報~
『競馬の教科書 秋G1特別増刊号』
<プロフィール>
玉嶋亮(たましま・りょう)
1985年生まれ。本業を抱え時間の制約があるため、芝オープンクラスのみにフィールドを限定している。「能力比較」「馬場読み」を中核のファクターとして、パドックや追い切り等は一切見ないスタイル。2021年凱旋門賞の単勝万馬券、2022年AJCCの三連単288万円等の的中実績がある。「単勝多点」「変則フォーメーション」「複勝チャレンジ」等多彩な馬券術に定評があり、設計回収率=130%を公言し、累計回収率=148%を記録している。旧作「競馬の教科書(ピンク本)」は、個人出版ながら異例の大ヒットを記録し、2022年11月にベストセラーの座を譲らないまま絶版した。2024年10月に新著『競馬の教科書 秋G1特別増刊号』を刊行。アマチュア最強の予想屋、日本一の競馬作家になるのが目標。
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