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2024年秋のG1戦線を展望! トラックバイアスと世代間比較【玉嶋に聞く⑤】

競馬ファンの多くが高い回収率を目指して日々奮闘していることでしょう。しかし、その道のりは決して平坦ではありません。いよいよ秋のGⅠ戦線開幕ということで玉嶋の新著『競馬の教科書 秋G1特別増刊号』から、予想屋マスターとの対談を通じて、近年のトラックバイアスの傾向と各世代間の比較について語ります。

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近年のトラックバイアスのトレンドを推察

「最近は内外フラットのトラックバイアスの出現頻度が相対的に高くなってきました。JRAの馬場管理技術が進化しすぎて、イン有利が多かったような気がします」と、玉嶋は近年のトラックバイアスの変化を指摘する。

 予想屋マスターも同意見で、「開幕週は、イン有利なことが多いのには変わりはないんだけど、確かに2010年前後と比べて随分減ったよね」と述べている。

 両氏は、この変化の背景にJRAの馬場管理技術の進化があるのではないかと推測する。玉嶋は「JRAの馬場造園課が頑張りすぎて、内外の馬場を均質に仕上げ過ぎた感があって」と分析し、予想屋マスターも「JRAの内部事情を知り得ないから『分からん』で良い」と前置きしつつ「事実としては内外フラットになることが増えたことだけは確かだね」と同意する。

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