
平地とは異なる魅力が詰まった障害レース。かつて障害試験の採時も担当した筆者が、“史上最強の障害馬”オジュウチョウサンの強さを紐解きながら、「障害未勝利戦」を予想するための具体的なポイント3つに絞り、分かりやすく解説する。[5/8ページ]
障害未勝利を予想するポイント
②障害2〜3戦目の馬の取捨選択
ここからは、障害2〜3戦目の馬の取捨選択から話していく。基本的に初障害の馬は買わない私にとって、一番の狙い目だと思っているのが障害2〜3戦目の馬。初障害の馬はオールスルーでも良いぐらいだと言ったのとは逆に、障害2〜3戦目の馬はオール買いでも良いぐらいである。
ただその中でも、積極的に買いたい馬とあまり買いたくない馬は当然いるため、そこを見定めるポイントをお伝えしていく。
まず最初に目が行きがちなのは、前走の着順や1着馬との着差であるが、それらを見るのとともに注目してほしいのが、道中の通過順である。当然のことながら障害未勝利戦であるため、前走は2着以下に敗れているわけであるが、その時にどのような通過順で敗れたのかはかなり重要となる。
本来であれば前走のレース映像を見直すことが一番の理想であるが、それをしなくてもJRAホームページの出馬表で通過順を見るだけでも、かなり精度は高い。簡潔に言うと、前走は後方から進めて敗れている馬を狙うということが大切である。
ポイント①「初障害の馬の取捨選択」のときにもお伝えしたが、障害初戦はジョッキーも様子見でソロっと乗るというのは多々あること。実際にレースで騎乗して、飛越が安全そうだと判断してからゴーサインを出すため、障害2〜3戦目で大きな変わり身を見せる馬が多いのである。その判断材料として、通過順を見ることをオススメする。
逆に言えば、障害初戦で先行して失速した馬というのは、個人的には買いにくい。ジョッキーが初戦からある程度勝負をかけて前に出していったにも関わらず、失速して負けてしまっているわけなので、後方から進めた馬と比較するとどうしても見劣ってしまう。
一番の狙い目としては、障害初戦のレース中にジョッキーが安全だと判断して徐々にゴーサインを出し、道中の通過順より最終的な着順を上げてきている馬。このパターンの馬は、次走でスタートから勝負をかけてくる可能性が高いことから、パフォーマンスの上昇が見込めるパターンである。
ただ、道中の通過順から最終的な着順を上げられていなくても、そのレースでジョッキーが感覚を掴んでいれば、障害2〜3戦目で一転して先行策をとるパターンがあるのもまた事実。この手の馬は、障害初戦で後方のままゴールしていることから前走の着順が悪いため、人気妙味は非常に高い。穴党の方にとっては、こういう馬も無視はできないだろう。
このとき絶対的に気にする必要があるのは、乗り替わりの有無。馬自身が障害2〜3戦目であっても、ジョッキーがレースでその馬に乗るのが初めてであれば、あまり意味がない。障害初戦に騎乗して得られたものを生かせる、継続騎乗の馬を積極的に狙っていきたい。


