HOME » コラム » 【障害戦の予想法】元トラックマン直伝!“障害未勝利”を攻略する3つのポイント » ページ 4
2025年中山グランドジャンプ/1着エコロデュエル
2025年中山グランドジャンプ/1着エコロデュエル

平地とは異なる魅力が詰まった障害レース。かつて障害試験の採時も担当した筆者が、“史上最強の障害馬”オジュウチョウサンの強さを紐解きながら、「障害未勝利戦」を予想するための具体的なポイント3つに絞り、分かりやすく解説する。[4/8ページ]

障害未勝利を予想するポイント

①初障害の馬の取捨選択のつづき

 あとは、平地時代に走っていたレースに関して、芝長距離を走っていた馬が人気になりがちではあるが、個人的にはあまり関係ないと感じている。特に未勝利戦はほとんどが3000m以下で行われることもあり、スピードで押し切れてしまうことがほとんど。

 例えば、平地時代に短距離〜マイルあたりで活躍していた馬であっても、障害戦であれば距離を問題なくこなすパターンは十分に存在する。むしろスタミナ面が不安視されて人気を落とすようなら、そちらのほうが狙い目とも言える。

 あとは、競馬新聞を買ったり、調教タイムを見ることができるサブスクなどに登録している方は、障害試験のタイムもぜひ確認してみてほしい。障害戦に出走するためには、障害試験というものに合格しないといけないのだが、初障害の馬にとっては、これも大きなファクターとなる。

 全体時計ももちろん参考になることはあるのだが、特に見てもらいたいのが上がり3Fのタイム。障害試験で合格・不合格を決めるにあたって、足切りタイムで不合格となるパターンはほとんどなく、不合格となる馬のほとんどは、障害の斜飛である。

 障害を真っ直ぐに飛び越えることができない状態で他馬と一緒にレースを行えば、危険であることは誰でも分かることだろう。よって合格・不合格を決定するときに最も重要視しているのが、斜飛の有無なのである。

 障害試験に騎乗している騎手もそれが分かっているだけに、障害試験では、レース以上に障害を真っ直ぐ飛び越えることに重点を置いている。そのため、前半の障害を越える部分はゆっくりとなることが多く、全体時計はあまり参考にならないこともある。

 現在の私を含めた一般の競馬ファンは、障害試験での飛越を見ることができない以上、時計で判断するしかない。そうなるとより参考になるのが、障害を全て飛び切ったあとの上がり3Fのタイムとなる。

 ここには障害がないが、前半でいくつもの障害を飛んで消耗した中で、どれだけの脚が使えるかは非常に参考になる。実際のレースでも、最後の障害を飛び越えてからの脚比べという場面は存在し、これが勝負を分けることも多々ある。そのため、障害試験のタイムを見ることができる方々については、上がり3Fのタイムにぜひ注目してみてほしい。

 ただ、ここまで長々と書いたあとに恐縮なのだが、個人的に初障害の馬はほとんど買わない。理由としては、人気妙味がなく、いわゆる期待値が低いからである。もちろん一発回答する馬もいないことはないがかなり稀であり、長い目で見れば、初障害はオールスルーとしたほうが回収率は上がると考えることができる。

 先述したオジュウチョウサンであっても、障害初戦はずっと後方を走っており、勝ち馬から13秒7離されたシンガリ負け。特に平地の実績で障害初戦から人気をしている馬に関しては、疑ってかかるところから入るほうが得策である。その中で、ここまで挙げた買える初障害馬のポイントに当てはまる場合だけ、購入を検討することをオススメする。

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