HOME » コラム » 【障害戦の予想法】元トラックマン直伝!“障害未勝利”を攻略する3つのポイント » ページ 3
2014年新潟ジャンプSを制したエーシンホワイティ
2014年新潟ジャンプSを制したエーシンホワイティ

平地とは異なる魅力が詰まった障害レース。かつて障害試験の採時も担当した筆者が、“史上最強の障害馬”オジュウチョウサンの強さを紐解きながら、「障害未勝利戦」を予想するための具体的なポイント3つに絞り、分かりやすく解説する。[3/8ページ]

障害未勝利を予想するポイント

①初障害の馬の取捨選択

 まず最初に話をするのは、初障害の馬の取捨選択について。例えば平地レースの場合、新馬戦の予想は既走馬たちのレースと比べて数は少ないが、血統や調教、生産牧場や騎手など、いくつかのファクターが存在する。

 しかし、障害未勝利に出走する初障害の馬の場合、予想のファクターは平地時代の成績がほとんどを占めており、それでオッズが構成されることが多い。もちろん平地時代の成績が障害戦で全く関係ないことはないが、それによってオッズが大きく左右されている以上、盲信するのは危険だと考えている。

 では、なにを見て取捨選択すればいいのか。個人的にまず重視しているのは、その障害未勝利が行われる競馬場。いわゆるバンケットがあったり途中で逆回りになったりする競馬場は、初障害の馬にはかなり難易度が高い。

 逆に平地レースと同じようにぐるぐる回る競馬場、例を挙げると中京競馬場や新潟競馬場。この2つは特に、飛越の巧さが如実に表れないため、平地の脚がある初障害の馬であれば、いきなり活躍しやすい競馬場と言える。

 あとはスクーリングという、レース前日などに実際に障害を見せたり飛ばしたりすることができる競馬場も、初障害の馬の好走率は上がる。関東馬も関西馬もスクーリングができる例を挙げると、新潟競馬場や小倉競馬場が挙げられる。

 その他の競馬場では、例えば東京競馬場や中山競馬場では関東馬がスクーリングできず、阪神競馬場や京都競馬場では関西馬がスクーリングできないというルールがある。このあたりも、初障害の馬には超えなければいけない大きなハードルとなっている。

 そして、初障害の場合は騎手も重要となってくる。細かく1人ずつ話していくことはできないが、平たく言うと、初障害に関しては若い騎手のほうが好走率が上がると考えている。

 やはり当然のことながら騎手も人間であり、初障害の馬にレースで乗るのは少なからず不安もある。ベテランジョッキーになればなるほど、まずは無事に回ってきて、次走以降で勝負というふうに考える人が増える傾向にある。

 初障害の馬で勝負にいけば、そのぶん落馬などのリスクが高まるということを考えれば、まずはソロっと出して様子を見たいと考えるのは自然なこと。もちろん騎手一人一人の性格の違いによるものはあるが、総じて言えば、初障害から勝負にいってくれるのは比較的若いジョッキーに多い。

 例を挙げれば、小牧加矢太騎手や森一馬騎手、伴啓太騎手あたり。この騎手たちが初障害の馬に乗っている時には、個人的に注目している。

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