
「ポスト・ディープインパクト」時代に突入した種牡馬界は群雄割拠の様相を呈している。リーディングサイアーは二年連続でキズナが獲得しているが、新種牡馬の参入により、各馬の種付け頭数は毎年大きく変動している。今回は、2025年の種付け頭数ランキングから、上位5頭をピックアップしてお届けする。[3/6ページ]
第4位:ナダル(206頭)
現役時代はアメリカで走り4戦4勝で引退。新型コロナウイルスによって日程が変わっていなければ、ケンタッキーダービーを楽勝していたのでは……という噂まであるほどの素質馬であった。
その非凡な才能は初年度産駒から受け継がれており、メルキオルとクァンタムウェーブがブルーバードカップをワンツー。さらにメモリアカフェが関東オークスを勝利し、クレーキングも東京ダービーで2着と3歳ダート路線を盛り上げた。
加えて地方では川崎のホーリーグレイルが東京シンデレラマイルなど重賞を3勝しており、日本全国のダート界で子供たちが一線級の活躍を遂げている。
明け3歳馬にも新馬戦と条件戦を連勝しているクラウトロックなどがいるため、2026年も「ナダル旋風」が吹き荒れる可能性は十分にある。
種付け数も供用初年度から50頭以上増加しており、前年の活躍によって2026年はさらにその数が増える可能性もある。このまま産駒が活躍を続ければダート界のスター種牡馬としての道を歩んでいくこととなりそうだ。
その裏付けともいうべきか、産駒が2026年1月25日時点であげた88勝のうち、実に85勝がダートでの勝利。芝で勝利を挙げたのはカロローザ、ヒデノブルースカイ、ポートデラメールの3頭だが、いずれも近走はダートに転向して活躍している。
そして短距離や中距離が得意というバイアスがそれほどかかっていないのも特徴のひとつ。1200mから1600mまでは34勝を挙げ、1700mから2400mまでは51勝。
早い時期から活躍してくれるうえ、条件を選ばずの好走が多いなら、まさにダート三冠路線、および3歳ダート短距離路線を見据える上ではピッタリな種牡馬と言える。
サウスヴィグラスやクロフネといった、かつて日本のダート路線を支えた種牡馬が去った今、その穴を埋めるべく大活躍するのはナダルかもしれない。


