
年末まで連載でお送りした「次世代スター発掘」。その総集編として3回にわたり、今春の3歳戦線で活躍が予想される馬を紹介する。
初回はダート路線、第2回は牝馬クラシック、第3回は牡馬クラシックが対象。各回それぞれ、実績馬3頭+馬券的な妙味も期待できる「穴指名」2頭の計5頭ずつピックアップする。
第3回となる今回は牡馬クラシック編。皐月賞、日本ダービーで主役を担う有力馬を5頭厳選した。
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③ベレシート
戦績:【1-1-0-0】(2歳新馬1着)
厩舎:栗東・斉藤崇史
父:エピファネイア
母:クロノジェネシス
母の父:バゴ
《短評》
春秋グランプリ制覇などGⅠ・4勝を挙げた名牝クロノジェネシスの初仔。粗削りながら搭載しているエンジンには非凡なものがある。
新馬戦はスタートで出遅れ、しかも三歩目あたりで躓き、序盤は馬群から1頭ポツンと置かれる形。そこから徐々に取り付いてポジションを上げていき、3~4角は内を通して勝負圏内まで浮上。直線は右ムチが数発入って急加速し、最後は外に大きくヨレながらも強烈な末脚で差し切った。
1000m通過64.8秒の超スローペースゆえ全体時計は遅いが、2~5着に先行勢が丸々残る展開、ラスト12.0-11.5の加速ラップを差し切るインパクト大の内容だった。
続くエリカ賞は2着に敗れたが、こちらも1000m通過63.6秒のスローペース。逃げ馬がラスト10.9-11.2を踏む展開では差せなくて仕方ない。自身の上がり32.8秒は阪神芝2000mでは史上最速記録だった(2位は同レース3着のブレナヴォンと、産経大阪杯でオルフェーヴルに迫ったショウナンマイティ)。
現状はゲートが遅くて器用な立ち回りもできず、皐月賞には向きそうもない。本領は府中の芝2400mで発揮されるだろう。こちらも次走は共同通信杯。ラヴェニューと同じく、クラシック出走のためにここはなんとか1着で賞金を積みたい立場。広いコースでどんな末脚を繰り出すか注目だ。


